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Visse's Blog エッセイ: 2021年4月アーカイブ

横浜市の犬のしつけ教室/しつけは習慣と管理~ヴィッセのテキストから~

散歩.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像散歩中に拾い食いをする、他の犬に吠え掛かかる、マーキングをする、飼い主を本気で咬む等、何か問題がある犬に、リードを伸ばして飼い主の前を自由に歩かせることは好ましくありません。

何故なら、犬にリードを引っ張らせて歩いているということは、常にON状態(狩猟モード全開)で興奮しているからです。

そして、自由に歩かせているということは、好き勝手に行動して良いということになり、拾い食いをしようが、他の犬に吠え掛かろうが、排泄をどこでもしようが犬の自由ということになります。当然、犬の意識は飼い主には向いていません。

そんな飼い主に全く意識が向いていない犬に、☝の何か困った都合の悪い時だけ意識を向け、OFFにして指示を聞かせることは、非常に難しいと思います。
 
散歩中の問題を未然に防ぐためには、子供と手を繋いで横を歩かせるように、犬もしっかりと横につけて管理し、OFF状態で穏やかに歩かせることが大切です。子供も犬も親と外に出かけた時は、「勝手に行動しない」ということが原則だと思います。

それは何故かと言えば、子供が好き勝手に行動すると危ないからです。
なので、事故が起きないようにきちんと管理すること。これは犬も同じだと思います。
 
例えば、子供と公園に出かけた時に、その途中で子供がお菓子屋さんやおもちゃ屋さんに
勝手に入ることを許す親はいないと思いますし、ついていく親もいないと思います。
 
公園に着くまでは、道草を食わないように親が子供の行動を管理し、公園に着いてから
思う存分走らせたり遊ばせたりするのではないでしょうか? これを「メリハリ」と言います。

そうして「ON」と「OFF」を飼い主がきちんと管理することで、
外で勝手に行動しない「お伺いを立てる子」に育っていくのです。


横浜市の犬のしつけ教室/間違ったしつけ方~ヴィッセのテキストから~

犬が吠えた時や、何か良くない行動をした時に

 ・叱る ・叩く ・無視する ・マズルをつかむ ・音の出る缶を投げ驚かす
 ・吠えると電流が流れる首輪をつける ・お酢を水で薄めてスプレーをかける 
 ・ケージに閉じ込める ・リードを強く引っ張り首にショックを与える

などの対処の仕方がありますが、これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です

よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。
そんなイメージが強いせいか、多くの方が犬は人間のようにものを考えることができると思い、
「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。
 
しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、反省ができない犬をいくら叱っても                    一時的にやめるだけで、犬は悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。

したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかならないのです。
まして、叱って犬がお利口になるくらいなら誰も苦労はしません。

また、しつけの本やDVD、テレビや人から聞いた情報などで犬を動かそうとしても                    なかなか、あなたの望み通りには動いてくれません。なぜならそれらの情報は、
あなたのワンちゃん専用に向けられたものではないからです。

さらに、飼い主の性格や、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるので、
よその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。

インスタントにしつけようとする「家畜化」としてのしつけと違い、「家族化」としてのしつけに近道はありません。

犬に、「○○して欲しい」「○○して欲しくない」という行動を教えたい時、犬には、最初にそれがどんな
動きなのか?どんな行為なのか?「何も分からない」ということを理解してください。

しつけの基本は、叱って教えようとするのではなく、犬が正解を覚えるまで何回も何回も、
根気強く教え学習させることです。そうして育てられた犬は、飼い主の望むこと、望まないことを、
きちんと理解できるようになるのです。

横浜市の犬のしつけ教室/犬を理解しましょう~ヴィッセのテキストから~

.言語というコミュニケーション手段は持たない
犬は人の言葉を音声として認識します。短い動詞や名詞は理解できますが、「そっち行っちゃだめ」とか「ちゃんと前向いて歩きなさい」など、人間の子供のように話しかけても理解できません。これは英語が理解できない人に、いくら話しかけても理解してもらえないのと同じことです。
 
2.反省と後悔ができない
人間のように「思考」することのない犬は、「反省」と「後悔」ができません。何が悪いのかの理由づけが出来ない犬を叱るだけでは、良い行動は増えません。例えば、飛びつく犬に「ノー!」と叱るだけでは飛びつきは治りません。
   
3.犬に期待しすぎない、すぐに結果を求めないこと
習い事は、人も犬もすぐには上達しません。また、人間にとっての当たり前が、犬にとっては、当たり前ではないということを忘れないで下さい。
 
4.犬の行動は固定的ではなく、良い方にも悪い方にも常に変化している
犬の学習の仕方は、上書き学習」。常に新しい学習をしています。犬の行動が良くも悪くもなるのは、飼い主次第です。訓練所に預けて帰ってきたら元に戻ったという話をよく聞きますが、犬を預けている間、飼い主は何も成長していないので当たり前の話です。
 
5.犬に厳しくするのではなく、自分に厳しくすること
犬に理想や完璧を求めるなら、自分がそうであるかどうかを自問する。完璧な飼い主にはなれそうにないと思ったら、犬にも完璧を求めない。
 
6.馬鹿な犬はいない
犬を馬鹿呼ばわりしている飼い主は、犬を叱るだけで適切な学習を与えない飼い主です。
 
7.身の回りのものは人の手も含め、すべて噛むためのオモチャだと認識している
ものを鑑賞するという趣味はない⇒破壊するのが大好き。
 
8.道徳心と価値観を持たない(善・悪の概念がない)
飼い主の価値観と、道徳心がそのまま犬に反映する。犬のしつけは飼い主次第。

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