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Visse's Blog 2013年1月アーカイブ

ただ今、お勉強中! リヒトくん。 3才 M.ダックスフント

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Viise お薦めの書籍 Vol.6 「犬の生態」 平岩米吉著

130124_01.jpg今から60年前に発行された本で、1989年に再出版されました。

著者がまえがきで「犬は私たちの、もっとも親しい友であるのに、案外、その生態がよく知られておりません。」と記述していますが、60年経った今日でも犬の生態については、全く知られてはいません。

犬が吠えた時や何か良くない行動をした時に、「マズルをつかむ」「首根っこをつかんで持ち上げる」「音で驚かす」などの対処法がいまだに行われています。

先日私の所にカウンセリングに来られた方が、これらの対処法を他のトレーナーに教わったと聞いて、教える側のレベルの低さに愕然としました。

これらの対処法は、犬を家畜として扱うことを前提としたしつけの方法なのです。よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。


そんなイメージが強いせいか、多くの方が「犬は人間のようにものを考えることができる」と思い、
犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと反省ができない犬をいくら叱っても一時的にやめるだけで、犬は悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。

したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかならないのです。まして、叱って犬がお利口になるくらいなら誰も苦労はしません。また、しつけの本やDVD、テレビや人から聞いた情報などで犬を動かそうとしても、なかなか、あなたの望み通りには動いてくれません。なぜならそれらの情報は、あなたのワンちゃん専用に向けられたものではないからです。

さらに、飼い主の性格や、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるのでよその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。
インスタントにしつけようとする「家畜化」としてのしつけと違い「家族化」としてのしつけに近道はありません。

しつけの基本は、して欲しくない事を叱って教えようとするのではなく、犬が覚えるまで、ただひたすら正解を根気強く教えることです。そうして育てられた犬は、飼い主の望むこと望まないことを、きちんと理解できる犬になるのです。

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ただ今、お勉強中! 華ちゃん。 4才 ボストン・テリア

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ただ今、お勉強中! 光ちゃん。 5ヶ月 ノーフォーク・テリア

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光ちゃんは、3才になるカイくんという同じ犬種のお兄さんと暮らしています。

飼い主の方は、カイくんをしつける時に犬の幼稚園に入れたり、トレーナーさんにしつけてもらったりしたそうです。

今回光ちゃんを迎え入れたことで、僕に光ちゃんのしつけを依頼してくれました。

依頼する決め手となったのが、ヴィッセのH.Pの「犬のしつけとは、犬をしつけようとする前に飼い主が先に学ぶことです。」という部分を読まれ、犬ではなく、自分に足りないものを埋めたいということでした。

適切なしつけを行いたいのであれば、愛犬の性格を把握し、犬に望むことや望まないことを伝えるにはどうしたらいいかを、ちゃんと飼い主が理解することです。それが出来なければ、しつけも何もありません。


まだまだ、しつけとは犬に何かをさせることだと思われ、訓練と混同されています。しかし、しつけと訓練は違うということを、これからも頑張って訴えていきたいと思います。

■しつけ=やっても良い事と、やってはいけない事を教えること。⇒教える側に方法が確立されていない。
■訓練=スワレやマテなどの動作を教え、どんな場所でもできるようにする事。⇒日本では家ではできても、どんな場所でもできるレベルまで飼い主が教えない。

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ただ今、お勉強中! けんじろうくん。 ポメラニアン5ヶ月

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新年明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。今年も皆様にとって、犬との暮らしが輝く年になりますようお祈り申し上げます。

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