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Visse's Blog エッセイの最近のブログ記事

大治郎 お散歩三景 ①

110415_01.jpg ■八景島シーパラダイス

 海の公園から金沢八景大橋を渡って行きます。初めは犬連れで、シーパラダイスに入れると知りませんでした。今は、毎週月曜と火曜の夕方のお散歩コースです。今、一番お気に入りの場所です。


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■みなとみらい

 毎日夕方のお散歩コースです。普段は臨港パークに行くのですが、先日の地震で公園内に入れなくなってしまいました。G.W頃には復旧するそうです。


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■大黒埠頭 海釣り公園

 ベイブリッジ下の一般道を通って行きます。たまに気が向いたときに来ます。この公園は、釣り人以外、いつ行っても人も犬もいません。とても穴場な公園です。海には貨物船がたくさん停泊しています。

もうお分かりの通り、大治郎の散歩はいつも車で行きます。歩いて散歩に行っていたのは、大治郎が3歳くらいまででしょうか。

車が大好きな大治郎は、荷台でいつも興奮して吠えまくっています。恥ずかしくて窓を開けられません。



@森戸海岸

やっと涼しくなったので、今日は森戸海岸まで行ってきました。


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問題行動について①

ヤフー知恵袋で見つけた質問です。あまりにも面白かったので紹介します。

『○歳○か月の♂の小型犬を飼っています。以前から噛む癖と見知らぬ人に吠える癖が酷いので、しつけ教室に預けました。家に帰ってしばらくはおとなしくしていたのですが、3週間くらいたつと全く元に戻ってしまいました。しつけ教室の効果なんてこんなものなのでしょうか? それとも悪徳業者に引っかかってしまったのでしょうか?』

 

訓練所に預けて家に帰ったら、元に戻ったというよく聞く話ですが、訓練所に入れられた犬は、「服従訓練」と呼ばれるものを受けます。この「服従訓練」とは、指示された命令に忠実に従わせることで、犬の「従属性」を引き出し、「主従関係」を築くことを目的としています。

 

訓練以外の時間は犬舎に入れられ、徹底的に生活を管理されています。自由な時間はほとんどありません。訓練の時間が人間と触れ合うことができる唯一の時間で、毎日訓練に明け暮れている訳ですから、当然訓練士の言うことは、よーく聞くようになります。

 

そして、犬が家に帰ると、しばらくは訓練所での生活のリズムが残っているので大人しくしていますが、毎日訓練ずけだった日々から、以前と同じ自由な日々の生活環境で暮らし、さらに、飼い主が何も学んでいなければ、日が経つにつれ元に戻るのは当たり前の話です。まして、相手は生きものなのです。ものを修理するような訳にはいかないのです。

 

 

101004_01.jpg僕も日中、犬を預かってレッスンをするので、「犬を預けると先生のいうことは聞いても、飼い主のいうことは聞かないのではないでしょうか?」という質問はよく受けます。

 

先日、ご夫婦で問題行動のカウンセリングを受けられた奥様から、同じ質問をされたました。すると、傍にいたご主人がすかさず、「もしそうなったら、俺たちが駄目だってことだよ」と、奥様に言ってくれたのです。僕は思わずご主人に拍手をしてしまいました。 

 

しつけ教室は「基礎」を学ぶところです。私たちがどんなに犬をトレーニングしても、飼い主がトレーナーから学んだことを、日常生活という「応用」の場で「実践」できなければどうにもなりません。

 

 

さまざまな問題行動は、犬の生まれつきの性格に加えて、飼い主が「適切な学習」を教えなかったことと、「適切な生活環境」を与えなかった結果として発達したものです。問題行動を治す上で大切なことは、その問題のみに目を向けるのではなく、問題を引き起こしている犬と向き合うと同時に、飼い主自身が今の生活環境を含めて全体を見つめ直すことなのです。

 

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問題行動は起こし続けてきた期間が長ければ長いほど、改善が難しくなっていきます。その改善には、犬以上に飼い主の努力が問われます。犬に変化を求めるなら、飼い主もしつけに対する意識を変えなければならないのです。

 

今日は海ほたるに行ってきました。とてもきれいな夕焼けでした。上の写真は、4Fのウッドデッキで撮りました。福岡出身の僕は、この4Fにある博多ラーメンが大好きです。大治郎は9歳半になりましたが、最近顔がどんどん若くなって、子供のような顔をしています。

大ちゃん、長生きしてね!

 

※ちなみに先のご夫婦は、「無駄吠え」の矯正レッスンだったのですが、1クールで解決して卒業しました。


しつけと訓練の違い②

 

100923_01.jpg先日、いつもの公園でのこと。2頭の小型犬が並んで座っていた。その50メートル程先に飼い主が立っていて、「待て」のハンドシグナルを出している。2頭とも微動だにしない。

そして、飼い主が1頭を呼び寄せた後に、もう一頭を呼び寄せたのである。う~ん、2頭別々の「呼び戻し」は、なかなか出来るものではない。

 

 

その翌日、公園を歩いていると、正面から先の小型犬と飼い主がやって来た。軽く会釈でもしようと思っていたら、すれ違いざま2頭にものすごい勢いで吠えかかられてしまった。

 

当の飼い主はというと、犬を叱るわけでもなく、僕に謝るわけでもなく無言のまま通り過ぎてしまった。多分、この飼い主は、主人のいうことを忠実に聞くことが「しつけ」だと思っているのだろう。

 

いまだに「しつけと「訓練」が混同されているが、上記の、「待て」からの呼び戻しは「訓練」で、人や犬に向かって吠えないというのが「しつけ」です。いくら飼い主のいうことを忠実に聞いても、人に迷惑をかけていたら何の意味もありません。

 

しつけとは、「やっても良いこと」と「やってはいけない」ことを教えることです。その犬のしつけには、飼い主の「道徳観」と「価値観」が大きく左右するのです。


コミュニケーションとしてのしつけ

 

100708_01.jpg犬が一度で座らない時、ほとんどの飼い主が犬の顔を覗き込み、何度も「スワレ」を連呼します。なぜ何度も言わなければ言うことを聞かないかというと、飼い主に「意識」が向いていないからです。

なので、いくら声を荒げて「スワレ!!」と言ってもなかなか聞きません。家庭犬のしつけは、一方的に命令して言うことをきかせることではありません。

 

大切なことは、どんな状況でもどんな場所でも飼い主が愛犬の名前を呼んだ時、犬が飼い主の顔を見上げ、犬の方からコミュニケーションを取ってくることです。                   

そのコミュニケーションの原則とは、
                                               ①犬の名前を呼ぶ

100708_02.jpg②犬が「なあに?」と飼い主を見上げる                      ③して欲しいことを指示する

                               

これがコミュニケーションの原則です。しかし、多くの飼い主の方が、犬が一度で言う事を聞かない場 合、犬の顔を覗き込んで指示を与えようとします。飼い主が犬の顔を覗き込む習慣がつくと、犬は見上げる必要がないのですから、おやつがない限り、一生飼い主を見上げる習慣はつきません。
                                               もうひとつのミステイクは、飼い主が犬の名前と指示をセットにしている場合です。「太郎スワレ」、「次 郎スワレ」という具合に、犬の名前の後にすぐ指示を出すと、犬に「なあに?」と反応する暇を与えないので、これも、犬は飼い主の顔を見上げるようにはなりません。
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こうして、飼い主は知らず知らずのうちに、犬が飼い主を見上げなくてもいい習慣をつけているのです。人間も相手の名前を呼んで、相手がこちらを見てくれなかったら、コミュニケーションは永遠に始まりません。                                                            

それと同じで、愛犬の名前を呼んで犬が振り向いてくれなかったら、関係としては終っています。そして、犬が見てくれないからと、犬の顔の前に自分の顔を突き付けて座らせても、それは犬の「意思」ではなく「強要」でしかありません。

 

どうでしょうか皆さん? 愛犬とコミュニケーションが取れていますか?

 

写真上:ソルくん 中:コロくん 下:ドンくん 


しつけと訓練の違い①

100707_01.jpg とくに指示をして伏せさせている訳ではなく、みんな僕がパソコンをしている足元で勝手に伏せて、終わるまで待ってくれている様子です。

僕は常々「しつけ」と「訓練」は違うと唱えています。訓練とは「ある能力や特殊な技術を習得するために練習すること」で、要は「犬に何かをさせること」が訓練の基本になります。

警察犬は臭いを「追跡」したり、災害救助犬は「人」を探したり、麻薬探知犬であれば、「麻薬」を探したりして、日々それ ぞれの訓練に励んでいる訳です。
100707_02.jpg もっとも当の犬たちには、仕事をしている意識はなく、○○探しゲームを楽しんでいると言った所でしょうか。そして、それらの訓練の前にまず「服従訓練」と言われるものがあり、「スワレ、フセ、マテ、ツイテ、コイ」の5つの動作を訓練します。

どんなに優れた能力を発揮する犬であっても、仕事場で好き勝手な行動をしていたのでは、到底作業犬としての仕事は務まりません。
100707_03.jpg ですので、さまざまな訓練の前に、この「服従訓練」を行い、徹底的に主従関係を築いていきます。現在の家庭犬のしつけは、この服従訓練が基盤となっているのですが、服従訓練というのは、あくまでも「指示された命令のみに従うこと」を「条件反射的」に覚えさせるものであり、家庭の中で人間と共に暮らすための「調和の取れた生活」を教えるものではありません。
100707_04.jpg 僕の考える理想のしつけは、いちいち指示して従わせるので はなく、常に犬の方からコミュニケーショ ンを取ってくれ、上の写真のように、犬が自分の意志で人間の生活に合わせてくれること。そんな犬をこれからも育てていきたいと思います。

杏と大治郎

100702_01.jpg わが家に5匹いる猫の一番下の杏(3才)です。杏はとても気が強く、幸太郎(茶トラ・6才)をよくいじめています。

先日いつものように杏が幸太郎をいじめていると、その様子をじっと見ていた大治郎が、杏の首根っこを噛んで杏を諌めたのです。

大治郎は新入りの杏が、わが物顔で群れの秩序を乱す事を許さなかったのでしょう。杏はびっくりしてその場から逃げていきましたが、傷ひとつ負っていませんでした。
100702_02.jpg そんな事があってもふたりはとても仲良しです。
う~ん、大ちゃんはえらいねー。



●幸太郎と杏

リーダーシップとは?

100622_01.JPGよくしつけの本に、犬のリーダーになるには、

・犬を飼い主より先に歩かせない
・玄関を出る時は飼い主が先
・食事は飼い主が先に食べて犬は後
・犬と一緒に寝ない

などと書かれていますが、これらの事項は、「主従関係」を築くことを前提に書かれています。そして、これらのルールをいくら守ったからと言って、あなたが犬のリーダーになれる訳ではありません。なぜなら、あなたがリーダーにふさわしいかどうかは犬が決めることだからです。                 

リーダーには犬側から見たリーダー像と、人間側から見たリーダー像の2つがあります。「犬側」から見た理想のリーダーは、きちんとコミュニケーションがとれる人だと思います。         

 犬は、不安になったり、パニックになったり、興奮したりした時に自分をコントロールできなくなります。そんな時に、飼い主がきちんとコミュニケーションをとり、愛犬を落ち着かせることが出来てこそ、しつけの意味があるのだと思います。

そして、そんな苦手なシチュエーションの時に、何をすべきかをきちんと指示してくれ、コミュニケーションが取れる飼い主を、犬は信頼するのではないでしょうか?上司と部下も、先生と生徒も、親と子も、そして、夫婦もコミュニケーションが取れてこそ、そこに尊敬や信頼が生まれるのではないでしょうか。

「人間側」から見たリーダーにふさわしい人とは、『全責任を負える人』だと思います。全責任とは、「散歩」 「身体のケア」 「健康管理」 「知識」 「しつけ」 「生活環境」など、すべてのことに対してです。 

大事なことは、『犬に厳しくするのではなく、自分に厳しくなること』だと思います。愛犬に理想や完璧を求めるなら、自分がそうであるかどうかを自問して下さい。もし、完璧な飼い主にはなれそうにないと思ったら、犬にも完璧を求めないだけの話です。

■あなたは愛犬から信頼されるリーダーだと思いますか? □思う □思わない □わからない

という質問が、問題行動カウンセリングの質問項目にあるのですが、僕の答えは、☑わからない にチェックがつきます。こればっかりは、大治郎に聞いても困った顔をするだけで、答えてくれないのでわかりません。


犬と暮らすこと

100620_01.jpg犬は、飼い主の態度や姿勢を常に見ています。そして、その姿勢や態度が、犬が飼い主を主人だと判断する基準になります。

さらに、飼い主の価値観と道徳観はそのまま犬に反映します。犬の行動の発達と性格の形成は、飼い主の性格と与える環境で大きく変わるのです。

今、巷に存在する「しつけ」の方法をどんなに実践しても、そこに、しつけの意味と目的を見出せなければ、上手く行くことはありません。また、おやつを使うだけのインスタントなしつけをしても、犬と心がつながることはないでしょう。                          

 親と子、先生と生徒、上司と部下、飼い主と犬、これらの関係はみんな尊敬で成り立ちます。

以前、散歩の時に見かけた光景があります。ホームレスの方が自転車の荷台に目一杯の空き缶を積んで歩いていました。その横を一頭の犬がぴったりと側について歩いています。その犬は、好き勝手に匂いを嗅ぐことも、引っ張ることもありませんでした。

このホームレスの方は、しつけの本を読んで勉強したこともないだろうし、犬を訓練なんてしたこともないと思います。でもお互いが助け合うように、寄り添っていた姿に、犬と暮らす本質を教えられた気がします。

 

子供のしつけに近道なんてないように、犬のしつけにも近道はありません。何千年もの間、イヌはヒトと暮らしてきました。ワニとその歯の掃除をする小鳥みたいに。そうしてお互い助け合い、相手を尊重することで、ヒトとイヌはと共に暮らしてきたのです。


断尾は必要?

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今朝散歩に行く公園で会ったコーギーです。本来であれば、こんな立派な尻尾がついています。動物愛護精神の強い欧米では、ここ10数年の間に断尾・断耳を禁止する法律が北欧を中心に広がり、現在では多くの国々がこの法律を採用しています。

 

日本にも「動物の愛護及び管理に関する法律」、いわゆる「動管法」というものがあり、この中に基本原則として、

 

「第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」と書かれてあります。

 

 

この文面を見る限り、断耳や断尾などの行為は、十分この法律に反するものではないかと思います。いつの日か日本でも断耳や断尾がはっきりと法律で禁止されることを願わずにはいられません。

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