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しつけと訓練の違い①
僕は常々「しつけ」と「訓練」は違うと唱えています。訓練とは「ある能力や特殊な技術を習得するために練習すること」で、要は「犬に何かをさせること」が訓練の基本になります。
警察犬は臭いを「追跡」したり、災害救助犬は「人」を探したり、麻薬探知犬であれば、「麻薬」を探したりして、日々それ ぞれの訓練に励んでいる訳です。
もっとも当の犬たちには、仕事をしている意識はなく、○○探しゲームを楽しんでいると言った所でしょうか。そして、それらの訓練の前にまず「服従訓練」と言われるものがあり、「スワレ、フセ、マテ、ツイテ、コイ」の5つの動作を訓練します。
どんなに優れた能力を発揮する犬であっても、仕事場で好き勝手な行動をしていたのでは、到底作業犬としての仕事は務まりません。
ですので、さまざまな訓練の前に、この「服従訓練」を行い、徹底的に主従関係を築いていきます。現在の家庭犬のしつけは、この服従訓練が基盤となっているのですが、服従訓練というのは、あくまでも「指示された命令のみに従うこと」を「条件反射的」に覚えさせるものであり、家庭の中で人間と共に暮らすための「調和の取れた生活」を教えるものではありません。
僕の考える理想のしつけは、いちいち指示して従わせるので はなく、常に犬の方からコミュニケーショ ンを取ってくれ、上の写真のように、犬が自分の意志で人間の生活に合わせてくれること。そんな犬をこれからも育てていきたいと思います。
カテゴリ:
(DOG SCHOOL Visse) 2010年7月 7日 15:56
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横浜市の犬のしつけレッスン/断尾は必要?
いつも散歩に行く臨海公園で会ったコーギーです。本来であれば、こんな立派な尻尾がついています。動物愛護精神の強い欧米では、ここ10数年の間に断尾・断耳を禁止する法律が北欧を中心に広がり、現在では多くの国々がこの法律を採用しています。
日本にも「動物の愛護及び管理に関する法律」、いわゆる「動管法」というものがあり、
この中に基本原則として、
「第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、
又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、
その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」と書かれてあります。
この文面を見る限り、断耳や断尾などの行為は、十分この法律に反するものではないかと思います。
いつの日か、日本でも断耳や断尾がはっきりと法律で禁止されることを願わずにはいられません。
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ある哺乳類動物の研究でも、親にきちんと叱られることに愛情を感じ、叱ってくれる親にすがろうとすることが認められています。
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しかし、それでもあなたの犬は、どんなに間違ったことを叱られて正解を教えてもらえなくても、あなたに変わることのない永遠の愛情を向けてくれるのです。
どちらにしても、善悪の概念がない犬を叱ることは、犬にとっては理不尽な事ばかりだと私は思っています。そして、たとえあなたが些細なことで短気を起こして叱ったとしても、私はそれでいいとも思っています。
なぜなら、犬はあなたの「家族」であり、子供なのですから。家族であれば、ちょっとしたことで親子げんかも兄弟喧嘩も、夫婦喧嘩もするでしょう。でも、喧嘩をしてこそ家族なのです。
あなたが些細なことで愛犬を叱って、それが理不尽なことだったなーと、後々思われることもあるでしょう。でもそれでいいのです。なぜなら、いつか来る別れの日に、あなたは愛犬にきっとこう謝るからです。
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それでも犬は、そんなことさえ覚えていないでしょう。その別れの瞬間、犬にあるのは楽しかった思い出と、あなたに対する感謝だけなのですから・・・。
そして、これだけは覚えておいてください。
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犬たちは、常に私たちに話しかけ問いかけてくれているということ。
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最後に、盲導犬訓練士 多和田 悟氏の言葉を紹介します。
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(DOG SCHOOL Visse) 2024年2月 9日 11:20
横浜市の犬のしつけレッスン/しつけと訓練の違い
先日、いつもの公園でのこと。2頭の小型犬が並んで座っていた。その20メートル程先に飼い主が立っていて、「待て」のハンドシグナルを出している。2頭とも微動だにしない。
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最後に三つ目ですが、皆さん犬が座った状態で「ヨシ」と言ってオヤツをあげるので、これは「良くできたね!」の「ヨシ」になってしまいます。「ヨシ」は褒めるための言葉ではありません。「ヨシ」は「もう動いてもいいよ」という「解除」の言葉なのです。
そして、待ってを解除した後に、たくさん褒めてあげます。「待って」と「ヨシ」は、セットで教えなければならないのです。
一番肝心なことは、外でもできるように応用することです。家で出来ても外や興奮した時は、「待って」ができないという方がほとんどです。ですので、ヴィッセでは以下の「3種類の待って」を教えています。
① 一時待機の待って☞一般的な待ってがこれですね。
➁ 緊急の待って☞リードや首輪が外れた時に命が救えます。
➂ 帰って来るからねの待って☞犬をお留守番させるときに使います。
➂は、出かける時には声をかけずに、無言で出て行くというのがありますが、犬は余計不安になるので、ちゃんと「帰って来るから待っててね」と、声をかけてあげてください。また、ご飯を床に置いて「待って」をさせる方がいますが、これは犬に強いストレスをかけるので行わない方が良いです。
「待って」は、我慢をさせるのが目的ではなく、吠える事も含めて犬が興奮した時やパニックになったりした時に、「行動の鎮静剤」として犬の動きを止めるために使うのです。
(DOG SCHOOL Visse) 2023年12月 6日 17:34
横浜市の犬のしつけレッスン/家庭犬のしつけとは?
~2015.9.18の投稿から~
18日(金)今日はジャスパーくんのお散歩レッスンで元町に来ました。折角元町まで来たのでスタバでカフェデビューです。二人ともとても良い笑顔ですね!ジャスパーくんも、お行儀良く伏せてカメラ目線がバッチリ決まりました!とくに指示をして伏せさせている訳ではなく、ジャスパーくんが自発的に伏せています。
ヴィッセではいちいち指示をするのではなく、犬が自発的にお行儀の良い行動を行うように習慣づけていきます。それに対して警察犬や盲導犬たちに※自発的行動は許されません。あくまでも指示されたことに対して忠実に行動しなければなりません。
そしてそれは、人間の仕事を手伝う使役犬としてはとても重要なことなのです。でも私たちの目の前にいる犬は無職の家庭犬です。そんな無職の家庭犬に訓練は必要ないのです。
家庭犬のしつけとは、スワレやマテなどを教えることよりも「習慣・ルール」を教えることの方が大切なのです。そして、この2つを教えることにより「我慢=自制心」を覚え、衝動と感情のコントロールができる落ち着いた子に育つのです。
※盲導犬には「利口な不服従」というのがあり、これはある場面において飼い主の命令に背くことなのですが、自発的行動と呼べるかも知れません。
(DOG SCHOOL Visse) 2023年12月 5日 14:55