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横浜市の犬のしつけレッスン/しつけと訓練の違い

しつけと訓練の違い①.JPG先日、いつもの公園でのこと。2頭の小型犬が並んで座っていた。その20メートル程先に飼い主が立っていて、「待て」のハンドシグナルを出している。2頭とも微動だにしない。そして、飼い主が1頭を呼び寄せた後に、もう1頭を呼び寄せたのである。う~ん、2頭別々の「呼び戻し」は、なかなか出来るものではない。


その翌日、また公園を歩いていると、正面から先の小型犬と飼い主がやって来た。軽く会釈でもしようと思っていたら、すれ違いざま2頭にものすごい勢いで吠えかかられてしまった。当の飼い主はというと、犬を叱るわけでもなく、僕に謝るわけでもなく無言のまま通り過ぎてしまった。多分、この飼い主は、「スワレ」や「マテ」などの指示に忠実に従わせることが「しつけ」だと思っているのだろう。


いまだに「しつけと「訓練」が混同されているが、上記の「待て」からの呼び戻しは「訓練」で、人や犬に向かって吠えないというのが「しつけ」です。いくら飼い主のいうことを忠実に聞いても、人に迷惑をかけていたら何の意味もありません。


しつけとは、子供と同じように「やっても良いこと」と「やってはいけない」ことを教えることです。その犬のしつけには、飼い主の「道徳観」と「価値観」が大きく左右するのです。


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横浜市の犬のしつけレッスン/今すぐやめよう間違った「待て」の教え方

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犬のしつけの定番と言えば、「お座り」と「待て」ですね。ヴィッセでは「待て」と命令調ではなく、子供に言うように優しく「待って」と言います。これが警察犬の訓練になると、「待てえ!!」とドスの効いた声で威圧感を持って言わなければなりません。なぜなら警察犬の訓練には、「緊張感」と「集中力」が求められるからです。

しかし、家庭犬のしつけに「緊張感」も「集中力」も、そして「厳しさ」も必要ありません。家庭犬の暮らしはリラックスが基本ですから。ヴィッセに来られた飼い主の方々の「待って」の教え方に共通していることが必ず三つあります。一つ目は、画像のように犬にオヤツを見せて「待て」をさせます。当然犬はオヤツしか見ていません。

 

これを行ってしまうと、犬はあなたのために待つのではなく、オヤツのために待つ犬になります。そして、同時に食べ物に対する「執着心」を育ててしまう結果になります。


二つ目は、犬が待っている間一切褒めません。皆さん「無言」か「待て」を連呼するかのどちらかに分かれます。犬が大人しく待っているということは=「正解」ということです。それを「グ~ド!」と褒めてあげないと、犬は自分の行動が正しいのか間違っているのか不安になります。


この「グ~ド!」は、褒めるニュアンス以外に「そうだよ、それで合ってるよ!正解だよ!」という意味があります。こうして待ってを教えると、犬が安心して楽しく待つようになります。


最後に三つ目ですが、皆さん犬が座った状態で「ヨシ」と言ってオヤツをあげてしまいます。これは「良くできたね!」の「ヨシ」になってしまいます。「ヨシ」は褒めるための言葉ではありません。「ヨシ」は「もう動いてもいいよ」という「解除」の言葉なのです。

 

そして、待ってを解除した後に、たくさん褒めてあげます。「待って」と「ヨシ」は、セットで教えなければならないのです。一番肝心なことは、外でもできるように応用することです。家で出来ても外や興奮した時は、「待って」ができないという方がほとんどです。ですので、ヴィッセでは以下の「3種類の待って」を教えています。


① 一時待機の待って☞一般的な待ってがこれですね。

➁ 緊急の待って☞リードや首輪が外れた時に命が救えます。

➂ 帰って来るからねの待って☞犬をお留守番させるときに使います。


は、出かける時には声をかけずに、無言で出て行くというのがありますが、犬は余計不安になるので、ちゃんと「帰って来るから待っててね」と、声をかけてあげてください。また、ご飯を床に置いて「待って」をさせる方がいますが、これは犬に強いストレスをかけるので行わない方が良いです。

 

「待って」は、我慢をさせるのが目的ではなく、吠える事も含めて犬が興奮した時やパニックになったりした時に、「行動の鎮静剤」として犬の動きを止めるために使うのです。


横浜市の犬のしつけ教室/しつけと訓練の違い

しつけと訓練の違い.JPGのサムネイル画像「ヤフー知恵袋」で見つけた質問です。あまりにも面白かったので紹介します。
 

『○歳○か月の♂の小型犬を飼っています。以前から噛む癖と見知らぬ人に吠える癖が酷いので、訓練所に預けました。家に帰ってしばらくはおとなしくしていたのですが、3週間くらいたつと全く元に戻ってしまいました。しつけ教室の効果なんてこんなものなのでしょうか? それとも悪徳業者に引っかかってしまったのでしょうか?』


訓練所に預けて家に帰ったら、元に戻ったというよく聞く話ですが、訓練所に入れられた犬は、「服従訓練」と呼ばれるものを受けます。この「服従訓練」とは、指示された命令に忠実に従わせることで、犬を服従させ「主従関係」を築くことを目的としています。訓練以外の時間は犬舎に入れられ、徹底的に生活を管理されています。自由な時間はほとんどありません。


訓練の時間が人間と触れ合うことができる唯一の時間で、毎日訓練に明け暮れている訳ですから、当然訓練士の言うことは、よーく聞くようになります。そして、犬が家に帰ると、しばらくは訓練所での生活のリズムが残っているので大人しくしていますが、毎日訓練ずけだった日々から、


以前と同じ自由な日々の生活環境で暮らし、飼い主が何も学んでいなければ、日が経つにつれ元に戻るのは当たり前の話です。まして、相手は生きものなのです。ものを修理するような訳にはいかないのです。僕も日中、犬を預かってレッスンをするので、「犬を預けると先生のいうことは聞いても、飼い主のいうことは聞かないのではないでしょうか?」という質問はよく受けます。


先日、ご夫婦で問題行動のカウンセリングを受けられた奥様から、同じ質問をされました。すると、傍にいたご主人がすかさず、「もしそうなったら、俺たちが駄目だってことだよ」と、奥様に言ってくれたのです。僕は思わずご主人に拍手をしてしまいました。 

 

しつけ教室は「基礎」を学ぶところです。私たちがどんなに犬をトレーニングしても、飼い主がトレーナーから学んだことを、日常生活という「応用」の場で「実践」できなければどうにもなりません。犬(子供)がどう育つかは、すべては飼い主(親)次第なのです。


育てたように子は育つbyあいだみつお


横浜市の犬のしつけレッスン/犬がチャイムに吠えるのは何故?

無駄吠えについて-thumb-500x335-7193.jpg犬はなぜチャイムに吠えるのでしょうか?

先日、ヤフーで見つけた記事に、犬がチャイムに吠える理由を以下のように解説していました。


✔知らない人に警戒している
✔飼い主に知らせたい
✔嬉しくて興奮している
✔大きな音に刺激されてしまう


まあ、吠える理由はこんなところだと思います。僕の見解はちょっと違います。

なぜチャイムに吠えるのかというと、


まず一つ目は、「たまに鳴るから」です。


普通の家庭で1日に何回チャイムが鳴るでしょう? せいぜい1~2回? 多くても2~3回くらいではないでしょうか?もしチャイムが1分おきに鳴っていたら、多分20分~30分後には、吠えなくなっているのではないでしょうか? これを「馴化」と言います。


僕はレッスンでこのチャイムに吠える話が出ると、必ず生徒さんに聞くことがあります。それは、「船酔いは何でするのでしょうね?」という質問です。すると、大抵の生徒さんが「三半規管が弱いから」と答えます。


間違いではないですが、僕は、「たまに乗るからです」と答えます。もし、あなたが漁師に転職して船に乗り始めたら、多分1~2週間くらい吐き続けると思います。でも毎日乗っていれば、先程の三半規管が鍛えられますから、いずれ吐くことはなくなるでしょう。


犬の車酔いも同じで、毎日乗せなければ、たまに乗っても車酔いを克服することはできません。そうです、「何か」に慣れさせるというのは、毎日の作業なのです。たまに行ってもその「何か」には、慣れることはありません。


次に二つ目は、「犬には、今何時という時間の概念がないから」です。


もし、あなたの家のチャイムが夜中の2時になったら、当然「誰が来たんだ!?」と警戒しますよね? 最近、僕の家のチャイムが夜の11時半ごろに鳴ったので、僕と妻はびっくりして顔を見合わせました。そして、恐る恐る応答すると「ウーバーイーツです!」と返事がありました。


ウーバーイーツさんが間違って僕の家に配達に来たのです。僕はホッとすると同時に、ちょっと切れ気味に「注文してませんよ!」と答えてしまいました。もし、これが日中のチャイムだったら、ほとんどが宅配の人なので、恐る恐るインターホンに出ることはありませんよね。


私たち人間には、時間の概念があるので、日中のチャイムに警戒することはありませんが、犬には、今何時という時間の概念がないので、常に警戒態勢を敷いているという訳です。以上が僕の見解でした。


横浜市の犬のしつけレッスン/犬は何故チャイムに吠えるのか?

無駄吠えについて.jpg

犬はなぜチャイムに吠えるのでしょうか?

ヤフーで見つけた記事に、犬がチャイムに吠える理由を以下のように解説していました。


✔知らない人に警戒している
✔飼い主に知らせたい
✔嬉しくて興奮している
✔大きな音に刺激されてしまう


まあ、吠える理由はこんなところだと思います。僕の見解はちょっと違います。

なぜチャイムに吠えるのかというと、


まず一つ目は、「たまに鳴るから」です。


普通の家庭で1日に何回チャイムが鳴るでしょう? せいぜい1~2回? 多くても2~3回くらいではないでしょうか?もしチャイムが1分おきに鳴っていたら、多分20分~30分後には、吠えなくなっているのではないでしょうか? これを「馴化」と言います。


僕はレッスンでこのチャイムに吠える話が出ると、必ず生徒さんに聞くことがあります。それは、「船酔いは何でするのでしょうね?」という質問です。すると、大抵の生徒さんが「三半規管が弱いから」と答えます。


間違いではないですが、僕は、「たまに乗るからです」と答えます。もし、あなたが漁師に転職して船に乗り始めたら、多分1~2週間くらい吐き続けると思います。でも毎日乗っていれば、先程の三半規管が鍛えられますから、いずれ吐くことはなくなるでしょう。


犬の車酔いも同じで、毎日乗せなければ、たまに乗っても車酔いを克服することはできません。そうです、「何か」に慣れさせるというのは、毎日の作業なのです。たまに行ってもその「何か」には、慣れることはありません。


次に二つ目は、「犬には、今何時という時間の概念がないから」です。


もし、あなたの家のチャイムが夜中の2時になったら、当然「誰が来たんだ!?」と警戒しますよね? 最近、僕の家のチャイムが夜の11時半ごろに鳴ったので、僕と妻はびっくりして顔を見合わせました。そして、恐る恐る応答すると「ウーバーイーツです!」と返事がありました。


ウーバーイーツさんが間違って僕の家に配達に来たのです。僕はホッとすると同時に、ちょっと切れ気味に「注文してませんよ!」と答えてしまいました。もし、これが日中のチャイムだったら、ほとんどが宅配の人なので、恐る恐るインターホンに出ることはありませんよね。


私たち人間には、時間の概念があるので、日中のチャイムに警戒することはありませんが、犬には、今何時という時間の概念がないので、常に警戒態勢を敷いているという訳です。以上が僕の見解でした。


横浜市の犬のしつけレッスン/今すぐやめよう間違った「待って」の教え方。

images.large-thumb-400x266-5686-thumb-480x319-5687-thumb-400x266-6289.jpgのサムネイル画像

犬のしつけの定番と言えば、「お座り」と「待て」ですね。ヴィッセでは「待て」と命令調ではなく、子供に言うように優しく「待って」と言います。ヴィッセに来られた飼い主の方々の「待って」の教え方に共通していることが必ず三つあります。

一つ目は、画像のように犬にオヤツを見せて「待て」をさせます。当然犬はオヤツしか見ていません。これを行ってしまうと、犬はあなたのために待つのではなく、オヤツのために待つ犬になります。そして、同時に食べ物に対する執着心を育ててしまう結果になります。


二つ目は、犬が待っている間一切褒めません。皆さん「待て」を連呼するか「無言」か、どちらかに分かれます。犬が大人しく待っているということは=正解ということです。それを「グ~ド!」と褒めてあげないと、犬は自分の行動が正しいのか間違っているのか不安になります。


この「グ~ド!」は、褒めるニュアンス以外に「そうだよ、それで合ってるよ!正解だよ!」という意味があります。こうして待ってを教えると、犬が安心して楽しく待つようになります。


最後に三つ目ですが、皆さん犬が座った状態で「ヨシ」と言ってオヤツをあげるので、これは「良くできたね!」の「ヨシ」になってしまいます。「ヨシ」は褒めるための言葉ではありません。「ヨシ」は「もう動いてもいいよ」という「解除」の言葉なのです。

そして、待ってを解除した後に、たくさん褒めてあげます。「待って」と「ヨシ」は、セットで教えなければならないのです。


一番肝心なことは、外でもできるように応用することです。家で出来ても外や興奮した時は、「待って」ができないという方がほとんどです。ですので、ヴィッセでは以下の「3種類の待って」を教えています。


① 一時待機の待って☞一般的な待ってがこれですね。

➁ 緊急の待って☞リードや首輪が外れた時に命が救えます。

➂ 帰って来るからねの待って☞犬をお留守番させるときに使います。


は、出かける時には声をかけずに、無言で出て行くというのがありますが、犬は余計不安になるので、ちゃんと「帰って来るから待っててね」と、声をかけてあげてください。また、ご飯を床に置いて「待って」をさせる方がいますが、これは犬に強いストレスをかけるので行わない方が良いです。

 

「待って」は、我慢をさせるのが目的ではなく、吠える事も含めて犬が興奮した時やパニックになったりした時に、「行動の鎮静剤」として犬の動きを止めるために使うのです。



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