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お客様の声
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ヴィッセのレッスンの9割は、飼い主が学ぶしつけ教室だと思います。
飼い主様名 |
伊藤様 |
コース |
子犬のしつけレッスン |
犬の名前 |
カイくん |
犬種 |
ジャックラッセルテリア |
受講期間 |
2クール |
犬のしつけとは、物事の本質を知ることでした。
先住犬ジャックラッセルテリアの「しおん」が11歳になり、新たに伊藤家にお迎えしたのが、同じジャックラッセルテリアの「カイ」でした。ジャックラッセルテリアは、しつけが大変と言われますが、「しおん」はまったくと言ってよいほど、しつけをしなくても周りに迷惑をかけることなく過ごしてきました。
しかし、「カイ」をお迎えしてからの生活は激変。大人しい「しおん」とは全く真逆で、エネルギー全開の「カイ」を見て「これが本当のジャックか…。」と愕然としました。何よりも驚いたのが「カイ」の運動量の多さ、そして攻撃性の高さでした。
「カイ」の性格の激しさに、これから一生を長く共に生活をしていく上で不安を覚え、私達夫婦ではとても手が負えないと思い、「しつけと訓練は違う」というVisseの理念に共感し、カウンセリングを予約しました。
カウンセリング当日、糸山先生がカウンセリングシートを見ながら、「伊藤さんはしおん君のおかげで11年間幸せでしたね、ラッキーでしたね♪」が最初言われた言葉でした。何一つ問題行動を起こさない「しおん」があたりまえすぎて困ったこともなく、たまたましつけをする必要がなかったのです。
次に、先生から「カイは家族の一員ですか?」と質問をされ、当然「家族の一員です。」と答えながらも、「はたして、家族としての意識がどこまであったのか?」を問われた気がしました。
そして、「別にカイに問題がある訳ではなく、大事なことは飼い主側のしつけに対する意識の問題ですよ。」とハッキリ言われたことで、この先生であれば、「私達夫婦のカイとの関わり方が良い方向に変わる」と信じれたことで、迷いなくレッスンを申し込みました。
「カイ」を迎えたことで、「犬と暮らすとはどういうことなのか?」「犬をしつけるとはどういうことなのか?」を考えることから、私達のレッスンは始まりました。
先生がレッスンで毎回のように、「僕は犬のしつけの話をしているのではなく、物事の本質の話をしています。」ということを理解するまでに、多くの時間を要することになりました。
レッスンが進むにつれて、決して「カイ」に問題があるわけではないことが、明確になっていきました。なぜなら、「カイ」はたった1回のレッスンで、糸山先生の言うことを素直に聞くのです。
それは、先生が怖いからではなく、それどころか、先生のことが大好きだからです。尻尾をぶんぶん振りながら先生の目をまっすぐ見つめ、常に「カイ」の方からコミュニケーションを取ろうとしている様子からはっきりと分かります。
そんな先生と「カイ」の姿を見て、私達夫婦が「カイ」との関わり方を、正しく学ばなければならないと思いました。これまで犬のしつけとは、飼い主の指示に従わせ、言うことを聞かせるものだと思っていました。
しかし、よくよく考えれば、自分たちが快適に暮らすためにただ言うことを聞かせ、様々な事を要求していたことに気づかされました。「カイ」の気持ちを理解しようとすることはありませんでした。
そして、大切なことは、「犬が(子供)何ができるか」ではなく、「飼い主(親)が犬(子供)に何ができるかです。」と教えていただきました。糸山先生の教えはとてもシンプルなもので、それは「子供と同じように育てましょう」というものです。
子供のしつけも犬のしつけも、「やってもよいこと」と「やってはいけないこと」を教え、「駄目なことがきちんと理解できる、聞き分けの良い子に育てる」というものです。
レッスン中のカウンセリングで、「カイが犬によっては、すごく吠えてしまうんです」という相談をしたことがあります。その時に、「カイは何か気に食わなかったんでしょうね。」という糸山先生の言葉で、ハッとしました。
人間だって気に食わないこともあります。ですが、犬にはそれすら許さないというのはおかしな話であり、それもまさに本質であると思いました。
「カイ」の個性を理解し、飼い主側の想いの押し付けが多かったことに気づかされたことで、少しずつ「カイ」との関係性が変わっていきました。「カイ」が変わったというより、私達夫婦の方が大きく変わっていきました。
そのような中で、先住犬の「しおん」にも良い影響が出てきました。そもそも、「しおん」は、インターホンが鳴れば即座に吠えていました。当然それに釣られて、「カイ」も吠え始め、インターホンが鳴るたびに、我が家はギャン吠えで大騒ぎになっていました。
そして、「カイ」に対しては、先生に教わった通り「アイコンタクト」と「緊急の待って」を行なうようにしました。その結果、「カイ」が吠えずに待つようになり、「しおん」が良い意味で釣られて吠えなくなり、あのギャン吠えの大騒ぎが、嘘みたいに止まるようになったのです!
ちなみに、なぜ犬がインターホンに吠えるかと言うと、先生曰く「たまに鳴るから」と「犬には時間の概念がないから」だそうです。以下、先生の解説です。
糸山先生:「もしインターホンが2~3分置きになっていたら、そのうち反応しなくなります。これを「馴化」と言います。そして、私たち人間には時間の概念がありますね。伊藤さんの家のインターホンが夜中の2時になったらどうしますか?きっとこんな時間に誰だろうとものすごく警戒しますよね?
でも昼間の12時頃だったらどうでしょう?それほどの警戒感はないはずです。犬にはこの時間という概念がありませんから、昼間だろうと夜中だろうと、常に警戒本能が働いているのです。」
と、今まで聞いたことがない納得の説明をしていただけました。
さらに、先住犬の「しおん」が、正しくしつけをされた「カイ」を見習うという、とても嬉しい出来事がありました。ヴィッセでは、「境界線アイコンタクト」というレッスンメニューがあるのですが、リビングから玄関に出るドアでの境界線を「カイ」が守ることで、「しおん」も同様に待てるようになったのです!
今でこそ「カイ」は、「境界線アイコンタクト」ができるようになりましたが、2回目のレッスンの時、教室の玄関で初めてこの「境界線アイコンタクト」をやってみたところ、何度呼んでも「カイ」は、私の方を見向きもしません。
仕方なく先生に代わってもらい見本を見せてもらいました。そして、先生が「カイ♪」と一言呼ぶと「カイ」は、すぐさま先生の目をまっすぐ見上げたのです!私たち夫婦は、驚愕して「えー!何で!?」と思わず叫んでしまいました。
そんな「カイ」のしっかりとした姿を見て、感動とこれからの期待を強く感じたことを、今でも覚えています。10回のレッスンで、他の家の犬の見方も変わりました。犬に対しての見方というよりは、飼い主の見方かも知れません。
同時に「犬の気持ち」を理解し、丁寧に根気強く基本通りに接していくことがいかに大切かを学びました。私達夫婦もまだまだ「カイ」との関係性が完璧だとは言えません。
ですが、何かある度に、「カイはどんな気持ちなんだろう?」自分たちであれば、どう感じるんだろう?」という、視点を持てたことは、今までにない大きな気づきとなりました。
「カイ」と「しおん」が我が家で楽しく、共に暮らしていくことを目標に、糸山先生に教えていただいた、物事の本質と常に基本に戻るということを忘れずにいたいと思います。
ヴィッセのレッスンの9割は、「飼い主が学ぶしつけ教室」だと思います。犬は教室に預けている間に、先生が勝手に良い子にしてくれるので何も心配はいりません(笑)
「カイ」は、糸山先生が大好きですので、また公園に遊びに行った時、飼い主共々成長した姿を見ていただきたいと思います。ヴィッセでのレッスンは、犬たちと暮らしていく上で、根本から考え方が変わった大切な時間となりました。
糸山先生には心から感謝申し上げます。
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