横浜市の犬のしつけレッスン

Visse's Blog

横浜市の犬のしつけレッスン~暴露療法~

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みるくちゃんは、人や犬が苦手で出会う度に吠えてしまいます。今日は、本牧山頂公園で暴露療法を行いました。以下、暴露療法についての説明になります。


「暴露療法」とは、エクスポージャーと言われる治療法です。エクスポージャーを直訳すると「露出」という意味なのですが、不安・恐怖となる対象や状況に、犬をエクスポージャー(晒す)するということです。

エクスポージャーにより、犬が避けている場所や対象となる状況にあえて身をさらして、その場所や状況が本当は恐怖症とは関係がないということを、すこしずつ理解させ恐怖を取り除いていくという治療法です。


簡単に言えば、恐怖や不安の対象と向き合う方法ということです。暴露療法は、※恐怖症を改善するために、よく用いられる治療法になります。※犬、人、車、バイク、音、外

この暴露療法は、「レスポンデント条件づけ」の原理に基づいた行動療法の一つです。エクスポージャーで重要なのは、恐怖感の軽い場面から、徐々に恐怖感の強い場面へ直面していき、少しずつ間違った学習を改善していくことです。

これを行わずに、恐怖感のある場所や対象となる状況からいつも逃げていると、回避した後は不安が減少するので、回避が正しい対処法だと勘違いしてしまうのです。そして、飼い主が逃げる犬について行くことは、飼い主も逃げることに同意したということになってしまいます。

このようにして、回避行動は強化されてしまい、回避を重ねることで、自分にとって「危険」な場所や状況がどんどん増えていってしまうのです。エクスポージャーで大事なことは、途中で逃げださず、不安になってもがまんして鎮まるまで耐えることで、不安が軽くなることを体験することです。

そして、エクスポージャーを繰り返しおこなうことで、同じ状況に遭遇した時の恐怖感は、前よりも小さくなっていきます。こうして、恐怖感や不安を消去していくようになるのです。結構、目の前を犬や人が通るのですが、画像は、吠えることなくコントロールポジションで落ち着いているみるくちゃんです。


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