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Visse's Blog エッセイの最近のブログ記事

横浜市の犬のしつけ教室/共に暮らすためのしつけとは?

ヴィッセが考える「共に暮らすためのしつけ」とは、人に飛びつかないとか、テーブルに乗ってはいけないとか、
台所に入ってはいけないとか、拾い食いをしないなど、日常生活でのルールを教えることです。
そのルールを教える上で、最も大事なしつけが禁止のしつけです。
 
禁止のしつけとは、やってはいけないことです。例えば、家で無駄吠えをしたり
散歩中に他の犬に吠えかかったり、オシッコをどこでも勝手にして周りに迷惑をかけていたら、
どんなにお座りや待てなどが上手にできても意味がないと思います。

ヴィッセのレッスンでも、「お座り」や「待て」などは教えますが、

それよりもこの禁止のしつけの方を大事にしています。 ちなみにヴィッセの「待て」は、

「一時待機の待って」「帰って来るからねの待って」「緊急の待って」と3種類あります。

そして、この禁止のしつけ方が、あるトレーナーは「無視する」、またあるトレーナーは、
叱る」というふうに、それぞれのトレーナーによって、対処の仕方が違うのが現状です。
その禁止のしつけでは、以下のことが良く行われます。
 
・マズルをつかんで叱る    ・犬を仰向けにして叱る  ・叩く 
・音の出る缶を投げ驚かす   ・リードを強く引っ張り首にショックを与える

など、これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です。
ここで言う家畜とは、犬を人間より下に見て、犬の気持ちや心を尊重しないということです。

よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。

そんなイメージが強いせいか、多くの方が「犬は人間のようにものを考えることができる」と思い、

「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。
 
しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、反省ができない犬をいくら叱っても、
一時的にやめるだけで、善悪の概念がない犬は、悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。
したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかなりません。

また、しつけの本やネット、または人から聞いた情報などで、犬をしつけようとしても上手くいきません。

なぜならそれらの情報は、あなたの犬に向けて書かれたものではないからです。
 
さらに、犬の性格や飼い主の性格、そして、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるので、

よその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。
 
人と犬は、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。
そんな人と犬が一緒に暮らすわけですから、犬をしつけようとする前に、飼い主が正しい知識を学ぶことです。
 
そうして初めて、しつけに対する適切なアプローチと、問題への的確な対処が出来るようになるのです。

子供のしつけにも犬のしつけにも、近道はありません。そして、犬のしつけは、飼い主次第です!
 


愛犬に攻撃行動が起きた時の対処②~優性攻撃行動~

愛犬が何か問題を起こした時、飼い主は問題が突然起きたと思いがちですが、ほとんどの問題行動というのは、
どんなに突然始まったように見えても、問題が起きる原因には必ずプロセスがあるのです。
犬が飼い主を本気で咬む原因は、犬の生まれながらの資質に加えて、飼い主の行動にも原因があります。
 
「犬を四六時中抱っこする」 「犬の好きなように自由に行動させる」 「一緒のベッドに寝かせる」
「犬の要求に無条件で応じる」 「散歩は犬の行きたい方へついて行く」など、
 
飼い主が良かれと思って与えている愛情態度接し方を、犬が自分に対して「従属的な態度」だと受け取り、
その結果、自分の方が上だと思ってしまうのです。それが、「優位性攻撃行動」です。
20年ほど前は、「権勢症候群」と言われていました。最近では、「自己主張性攻撃行動」とも言われています。
 
子供も犬も問題が起きると、「飼い主(親)が甘やかして育てたからだ」と言われます。
甘えさせると甘やかすは違います。甘やかしとは相手の要求に「無条件」で応えてしまうことです。
甘やかしは、決定権を人間であれば子どもに、犬との生活であれば犬に与えてしまいます。
 
犬も子供も甘やかしは、問題行動が起きやすい原因とも言えるでしょう。

飼い主と犬との信頼関係を築きなおすには、生活全般に渡って、飼い主が決定権を握っていることが重要になります。
 
犬(子供)をノールールで自由に育て過ぎると、当然わがままな犬(子供)になりやすくなります。
愛犬に攻撃行動が起きた時、まず始めに見直すことは、犬に決定権を与えないことです。
 
犬が何か行動を起こそうとした時に、 一旦、飼い主に「してもいいの?」と「お伺い」を立てさせ、

常に犬の方から飼い主にコミュニケーションを取ってくるように習慣づけるのです。

お伺いを立てさせることで、犬の従属性が引き出され、より飼い主の決定権が強化されます。
 
例えば、抱っこをせがむ時は、「お座り」をさせて、座ったご褒美として、犬の要求を満たしてあげます。

優位性攻撃行動の矯正で大切なことは、犬が何かを要求している場合には、無条件に応えるのではなく、

必ず飼い主側からの要求を挟むことで、犬の従属性を引き出すことです。
 
そして、犬にとって今まで無条件で手に入れていたご褒美となるものは、

今後一切ただでは手に入らない、ということを学習させます。優位性攻撃行動の改善は、

犬以上に飼い主の行動と意識の変化が求められます。
 


愛犬に攻撃行動が起きた時の対処①~ヴィッセのテキストから~

愛犬に攻撃行動が起きた場合、まず行う順番は以下の通りです。

1.咬まれる状況を徹底してつくらない
2.
行動欲求を満たし、生活環境を見直す
3.
日常生活で行う3つのことを実践する

1.の「その状況をつくらない」は、「服を着せようとすると咬んでくる」とか、「お尻を拭こうとすると咬んでくる」など、今後、絶対に服を着せなければいけない、散歩の後、絶対にお尻を拭かなければならない、ということはないので、まず、服を着せるのをやめる、お尻を拭かない、咬む要因となるオモチャを与えないなど、犬が攻撃行動を起こしやすい状況を徹底して排除します。


これは、今後二度と洋服を着せないとか、お尻を拭かないという意味ではなく、攻撃する経験をさせないと言う意味で行います。犬が攻撃する行動を頻繁に行っていると、学習の連続になり常態化してしまうのです。また、飼い主は攻撃を繰り返されることで、愛犬に対する恐怖心が更に増してしまいます。そうなってしまうと、今後のレッスンが余計に難しくなるので、攻撃行動を起こす状況を、絶対に作り出さないという考え方です。

反対に犬と喧嘩慣れしている訓練士たちは、犬が噛んでくる状況をあえて作り出し、戦って服従させることで解決しようとします。この方法が間違っているということではなく、同じことを飼い主が行うのは非常に難しいということです。もし、飼い主が決着をつけられなかった場合は、問題が更に悪化してしまいます。

次に2.の「行動欲求を満たす」を行います。お散歩は必ず1日2回行き、できれば公園でロングリードをつけて走らせて下さい。また、お散歩中は、好き勝手に歩かせないようにします。とくに匂いを嗅がせるときは、好き勝手に嗅がせず、必ず許可を与えて嗅がせて下さい。日常生活の色々な場面で許可を与えて行動させることで「お伺い」をたてさせるようにします。

そして、攻撃行動が収まっている間に、3.の日常生活で行う3つのことを毎日実践して下さい。
最終的なゴールは、犬の我慢と従属性を引き出し、愛犬ときちんとコミュニケーションが取れるようになることと、「ダメ」がきちんとわかる犬に育てていくことです。


防御性攻撃行動について~ヴィッセのテキストから~

防御性攻撃行動は、縄張り性攻撃行動とも呼ばれています。その縄張りは、通常「家」や「庭」
または、「車の中」であったりしますが、お散歩などで他の犬や、人に対して吠えている場合は、
飼い主が縄張りの対象となります。一般的に言う無駄吠えです。  
 
これらの縄張りに近づこうとする人や犬に、威嚇して吠えたり、咬んだりして攻撃的に
家族や自分を守ろうとすることが、防御性攻撃行動の大きな特徴です。
 
また、不安や恐れに基づいた攻撃性として、ブラッシングで身体を触ろうとしたり、

首輪やハーネスを付けようとする時に、飼い主に対して唸ったり、更には咬みついたりして

自分を守ろうとする不安性攻撃行動もよく見られます。

これらの行為が顕著な犬に共通していることは、生まれつき怖がりで警戒心が極度に強い犬です。
この問題行動の背景には、常に「不安」や「恐怖」「過去のトラウマ」などが存在し、
オス、メスともに3ヶ月齢~1才過ぎに出現することが認められています。 

 
防御性攻撃行動が発達すると考えられる要因
  
遺伝的要因   ☑現在の環境的要因  社会化不足  犬の性質 散歩不足
 □飼い主の犬への接し方    ☑飼い主のリーダーシップ不足  □飼い主の行動と性格 
問題に対する飼い主の不適切な対処  □飼い主のしつけに対する意識不足 
 
改善に必要とされる期間
 
・3ヶ月~6ヶ月(飼い主の生活環境の改善による)
  
改善の為にやらなければならないこと
 
(1)散歩が足りていない場合、1日2回(最低30分)の散歩と十分な運動を与え、
   ストレスとエネルギーを発散させることで、「心」と「体」 のバランスを整え心身ともに満足させる。
 
(2)「日常生活で行う3つのこと」を毎日実践する。


現在における家庭犬のしつけとは?~ヴィッセのテキストから~

現在の家庭犬のしつけの方法は、警察犬の訓練が基盤となっています。
訓練は服従訓練と呼ばれ、命令に忠実に従わせ絶対的な主従関係を築くことが特徴です。
 
訓練は、常に緊張感の中で行われ、指示の出し方も「座れぇ!」「待てぇ!」と
厳しく言わなければなりません。また、この訓練で必ず言われることが、
 
・玄関を出るときは飼い主が先   ・飼い主より先に歩かせない
・食事は飼い主が先で犬は後      ・犬と一緒に寝てはいけない
 
などですが、これらのことは、家庭犬のしつけとは何も関係がありません
そもそも、この服従訓練の目的とは、使役犬になるためのものです。
使役犬とは、警察犬や盲導犬など、人のために働く犬のことです。
 
使役犬である限り、上司と部下という一線を引いた主従関係が必要になります。
しかし、人のために働くことのない無職の家庭犬との暮らしには、
訓練も主従関係も必要ありません。
 
家庭犬は、毎日遊ぶことが仕事です。家庭犬の一生は、毎日が夏休みなのです。
 
使役犬として、忠実に従わせるための訓練
家庭犬として、共に暮らすためのしつけは、まったく別なものです。
 
共に暮らすためのしつけとは、人に飛びつかないとか、台所に入ってはいけないとか、
他の犬と上手に挨拶ができるとか、日常生活でのルールを教えることです。
そのルールを教える上で、最も大事なしつけが禁止のしつけです。
 
禁止のしつけとは、やってはいけないことです。例えば、家で無駄吠えをしたり
散歩中に他の犬に吠えかかったり、オシッコをどこでも勝手にして周りに迷惑をかけていたら、
どんなにお座りや待てなどが上手にできても、意味がないと思います。

そして、この禁止のしつけ方が、あるトレーナーは「無視する」、またあるトレーナーは、
「叱る」というふうに、それぞれのトレーナーによって、対処の仕方が違うのが現状です。
その禁止のしつけでは、以下のことが良く行われます。
 
・マズルをつかんで叱る    ・犬を仰向けにして叱る  ・叩く 
・音の出る缶を投げ驚かす   ・リードを強く引っ張り首にショックを与える

など、これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です。
ここで言う家畜とは、犬を人間より下に見て、犬の気持ちや心を尊重しないということです。
犬の気持ちや心を尊重しないということは、永遠に犬の気持ちがわからないということです。

よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。

そんなイメージが強いせいか、多くの方が「犬は人間のようにものを考えることができる」と思い、

「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。
 
しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、反省ができない犬をいくら叱っても、
一時的にやめるだけで、善悪の概念がない犬は、悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。
したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかなりません。

また、しつけの本やネット、または人から聞いた情報などで、犬をしつけようとしても上手く
いきません。なぜならそれらの情報は、あなたの犬に向けて書かれたものではないからです。
 
さらに、犬の性格や飼い主の性格、そして、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるので、

よその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。
 
人と犬は、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。
現在における家庭犬のしつけとは、犬をしつけようとする前に、飼い主が正しい知識を学ぶことです。
 
そうして初めて、しつけに対する適切なアプローチと、問題への的確な対処が出来るようになるのです。
子供のしつけにも犬のしつけにも、近道はありません。そして、犬のしつけは、飼い主次第です! 

 


横浜市の犬のしつけ教室/今すぐやめよう~従来のしつけ方~

従来のしつけ方~主従関係を築くことが前提~                                    

・犬と一緒に寝てはいけない。
・ご飯は人間が先で犬は後。
・散歩は決まった時間に行かない。
・玄関を出る時は飼い主が先
・犬を飼い主より先に歩かせない。
・犬をソファーに乗せない。
・オモチャで引っ張りっこをして負けてはいけない。
・前足を飼い主に掛けさせてはいけない。


>これらの事項を守らないと犬がリーダーになると、いまだに唱えている人達がいますが、
上記のことをいくら頑張って実践しても犬がリーダーになることはありませんし、
あなたがリーダーになれる保証もありません。なぜなら、あなたがリーダーとしてふさわしいかどうかは、
犬(部下)が決めることだからです。あなたがリーダーとして犬から信頼を得られるには、
もっと違った努力をしなければならないのです。

 
 ■教え方の特徴~体罰を与えるしつけ方が中心~

・チョーク首輪でリードを強く引いて首にシ ョックを与える。
・犬が吠えたら缶を投げて驚かす。(訓練所ではバケツでした)
・マズルをつかんで叱る。
・甘噛みをしたら口の中に手を入れて叱る。
・何かいけないことをしたら仰向けにして叱る。

 
>これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うしつけ方です。虐待と言ってもいいでしょう。
いくら体罰を与えても犬は何も学習しませんし、豊かな心を育むことはできません。
愛犬を「家族の一員」と考えている方は、絶対に行わないで下さい。

 
その他、間違った情報

・甘噛みを許していると本気咬みになる。☞ 絶対になりません。本気咬みは別の問題です。
・マウンティングを許すと犬がリーダーになる。☞ なる訳がない。
・出かける時は黙って出て行く。☞ 余計不安になります。     
・犬を名前で叱ってはいけない ☞ 全然大丈夫です。多頭飼いの場合は、どうするのでしょうか?

横浜市の犬のしつけレッスン/家庭犬のしつけとは?~しつけと訓練の違い~

現在の家庭犬のしつけの方法は、オヤツを使う使わないなど、

形や技術的な違いはありますが、犬に何かをさせる訓練が基盤となっています。
訓練は服従訓練と呼ばれ、命令に忠実に従わせ絶対的な主従関係を築くことが特徴です。

 

訓練には、常に緊張感と集中力が求められ、指示の出し方も「座れぇ!」「待てぇ!」と
厳しく言わなければなりません。また、この訓練で必ず言われることが、
 
「玄関を出るときは飼い主が先」 「飼い主より先に歩かせない」   
「食事は飼い主が先で犬は後」 「犬と一緒に寝てはいけない」
 
などですが、これらのことは、家庭犬のしつけとは何も関係がありません

そもそも、この服従訓練の目的とは、使役犬になるためのものです。
使役犬とは、警察犬や盲導犬など、人のために働く犬のことです。
 
使役犬である限り、上司と部下という一線を引いた主従関係が必要になります。
しかし、人のために働くことのない無職の家庭犬との暮らしには、訓練も主従関係も必要ありません
 
家庭犬は、毎日遊ぶことが仕事です。家庭犬の一生は、毎日が夏休みなのです。
 
使役犬として、命令に従わせるための訓練と、
家庭犬として、共に暮らすためのしつけは、まったく別なものです。
 
共に暮らすためのしつけとは、人に飛びつかないとか、台所に入ってはいけないとか、
他の犬と上手に挨拶ができるとか、日常生活でのルールを教えることです。
そのルールを教える上で、最も大事なしつけが禁止のしつけです。
 
禁止のしつけとは、やってはいけないことです。例えば、家で無駄吠えをしたり、
散歩中に他の犬に吠えかかったり、オシッコをどこでも勝手にして周りに迷惑をかけていたら、
どんなにお座りや待てなどが上手にできても意味がないと思います。

そして、この禁止のしつけ方が、あるトレーナーは「無視する」、またあるトレーナーは、
「叱る」というふうに、それぞれのトレーナーによって、対処の仕方が違うのが現状です。
その禁止のしつけでは、以下のことが良く行われます。
 
・マズルをつかんで叱る   ・犬を仰向けにして叱る  ・叩く 
・音の出る缶を投げ驚かす  ・リードを強く引っ張り首にショックを与える

などですが、これらの対処法は、犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です。
ここで言う家畜とは、犬を人間より下に見て、犬の気持ちや心を尊重しないということです。

よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で擬人化されて描かれています。
そんなイメージが強いせいか、多くの方が「犬は人間のようにものを考えることができる」と思い、
「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。
 
しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、反省ができない犬をいくら叱っても、
一時的にやめるだけで、善悪の概念がない犬は、悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。
したがって、同じことに対していつまでも叱り続ける結果にしかなりません。

また、しつけの本やネット、または人から聞いた情報などで、犬をしつけようとしても上手く
いきません。なぜならそれらの情報は、あなたの犬に向けて書かれたものではないからです。
 
さらに、犬の性格や飼い主の性格、そして、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるので、
よその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。
 
人と犬は、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。そんな人と犬が

一緒に暮らすわけですから、犬をしつけようとする前に、飼い主が正しい知識を学ぶことです。

 
そうして初めて、しつけに対する適切なアプローチと、問題への的確な対処が出来るように
なるのです。子供のしつけにも犬のしつけにも、近道はありません。
そして、犬のしつけは、飼い主次第です!

 


横浜市の犬のしつけ教室/犬のしつけは飼い主次第~ヴィッセのテキストから~

犬のしつけは何のために行うのでしょうか?「訓練所に預けたけど、帰ったら元に戻った」 
「本を何冊も読んだけど、上手くいかなかった」 「しつけ教室に通ったが、トレーナーの言うことは
聞くけど、私のいうことは聞かない」」など、こういう話をよく耳にします。

何故こういうことが起きるのかというと、☝の方々に共通していることは、「何のためにしつけをするのか?」
という目的(ゴール)がないまま、しつけやトレーニングを行っているからだと思います。
 
別なことで例えれば、「英会話教室に通ったけど全然喋れるようにならなかった」と言われる方も、
そこに目的や必要性がないからです。しつけの目的は、それぞれの飼い主によって違うと思います。
「自分が不安だから」 「周りに迷惑をかけないため」 「快適に暮らす為」など・・・。
 
そして、その答えは、貴方自身が自分で考えて出さなければならない答えなのです。
他人に聞いても答えられない問題なのです。なぜなら愛犬と暮らしているのはあなたであり、
あなたの生活も犬も、他の方とは全く違うからです。

僕も日中、犬を預かってレッスンをするので、「犬を預けると先生のいうことは聞いても、
飼い主のいうことは聞かないのではないでしょうか?」という質問はよく受けます。
以前、ご夫婦で問題行動のカウンセリングを受けられた奥様から、同じ質問を受けました。

すると、傍にいたご主人がすかさず、「もしそうなったら、俺たちが駄目だってことだよ」と、
奥様に言ってくれたのです。僕は思わずご主人に拍手をしてしまいました。 
 
しつけ教室は「基礎」を学ぶところです。私がどんなに犬をトレーニングしても、飼い主が
トレーナーから学んだことを、日常生活という「応用」の場で「実践」できなければどうにもなりません

そして、自分が愛犬になったつもりで、「自分の生きがいは何だろう?」ということも考えてみて下さい。
「ご飯を食べること」 「散歩に行くこと」 「ボールを追いかけること」 「友達に会うこと」

なんだか禅問答のようになってしまいましたが、これらの疑問に対する答えはひとつではありません。
何故なら100の家庭があれば、100通りの暮らし方があるのですから。
そして、その答え一つひとつをじっくりと探してみてください。

※ちなみに私の答えは、「誰からも愛され、どこに出しても恥ずかしくない子に育てる為」です。 


横浜市の犬のしつけレッスン/問題と言われている行動について

一般的に問題行動と言われている、「吠える」「齧る」「甘噛み」「飛びつく」「拾い食い」「トイレをどこでもする」「くわえた物を離さない」など、これらの行動は、犬が犬としての遺伝情報に基づき、「本能的に行動しているだけ」です。
 
とくに子犬のうちは活発な子ほど、本能の塊のようなただの野生動物です。しかし、その本能的な行動の中には、育ちすぎると無駄吠えなど、人間社会で生活するにあたり、弊害になってしまうものもあります。
 
そして、どの遺伝情報を顕著に引き継いでいるかは、犬種、繁殖にも左右されますが、ひとつだけはっきりと言えることは、人間側にとって問題と呼ばれる行動を顕著に引き継いでいる犬ほど、しつけの必要があるということです。
 
人間と暮らし始めたばかりの子犬には、問題行動というものは基本的にはありません。飼い主からまだ何も教えてもらっていないわけですから・・・。先に述べた行動は、犬を自由奔放に行動させていれば、当たり前のようにやります。そうした行動が成犬になっても残ってしまうと、問題行動と呼ばれるようになるわけです。
 
また、犬によっても個体差があるので、すべての犬が問題行動を起こすわけではありません。
しつけがしやすいかしにくいかは、生まれ持った犬の気質で決まるといっても良いでしょう。
 
犬の行動が問題化する原因の多くは、犬の気質に加え社会化不足や散歩不足、長時間のお留守番など、子犬の頃の経験不足によることがほとんどです。
 
そして、犬に何か問題が起きると、多くの飼い主がその問題のみに目を向けてしまい、しつけの本やネット、または人から聞いた情報などで直そうとしますが、ほとんど上手くいくことはありません。  
 
なぜなら、それらの情報は、問題を起こしているワンちゃん専用に向けられたものではないからです。さらに、飼い主が犬という動物の習性や、学習の仕方を正しく理解できていないこと、犬に与えている生活環境が適切でなかったり、悪い行動を叱るだけで、良い行動を教えないことにも原因があるからです。
 
イヌとヒトは、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。犬のしつけとは、そんなヒトとイヌが一緒に暮らすわけですから、犬と心を通わせるために、コミュニケーションの取り方をお互いが学ぶことではないでしょうか。現在の犬のしつけは、このお互いが学ぶという部分が抜けていると思います。
 
現在における犬のしつけとは、単に「スワレ」や「マテ」を教えることではなく、犬をしつけようとする前に、飼い主が正しい知識を勉強し、それを自分の知識として持つことで、初めてしつけや問題に対する適切なアプローチ的確な対処を発揮することが出来るようになるのです。


知らないことは、叱られても困るだけ~犬から信頼を得る飼い主になるには~

犬を本で読んだ知識、ネットや人から聞いた情報で動かそうとしても、決してあなたの望み通りには動いてくれません。なぜならそれらの情報は、あなたのわんチャン専用に向けられたものではないからです。
                                                                                 
犬のしつけは、犬によります。また、飼い主の性格と犬の性格など内的要素に加え、各家庭の生活環境などの外的要素も大きく影響するので、「こっちが正しくて、あっちは間違っている」とか、「この方法が絶対にいい!」という、普遍的かつ絶対的な方法は存在しません。

しかし、それぞれの飼い主と犬に合った方法は必ず存在します。         

大切なことは、あなたの気持ちが動きとなり、表情に表れ、そしてになり、観察するを持ち、犬の気持ちを聞くを持って、初めて通じ合えるのです。犬と暮らす初めての人は、これらのことがわかるまで何年もかかるでしょう。初めてではない人でも、一生わからないままの人もいます。                          

犬のしつけがうまくいかないとすれば、一番単純なそして重大なミスは、私達に一貫性がないことだと思います。犬は、もともとヒトの言葉なんてわかりません。それを懸命に理解しようとしてくれているのです。

それなのに、「スワレ」と言いながら座らせなかったり、「マテ」と言いながら結局、きちんと待たせていなかったり、できないことを要求していることが多いのです。
私達にとっては、それは当たり前にして欲しい行為だったりすることが、犬にとっては、当たり前でないことを忘れてしまうのです。                            

そして、多くの飼い主が「引っ張らない!」「そっち行っちゃ駄目!」「ワン言わない!」などと、間違いを叱るだけで正しい行動を教えることをせず、「〇〇しない!」と、否定して教えようとします。しかし、善悪の概念と反省と後悔ができない犬に、言い聞かせたり、叱って何かを教えようとしても無理な話です。                      
                   
また、一度指示したことを、犬がやらなかった時にそのまま放っておいたり、まだ確実にできないことを指示して、やっぱりできないと諦めてしまうことがよくあります。犬にしてみれば、余計に言葉を分かりづらいものにしてしまうことでしかありません。                                                                         

さらに、指示したことをやらなくてはいけない時と、やらなくてもよい時があるということは、犬にしてみればどちらでも良いということです。それなのに、肝心な時に座らないと声を荒げてしまうのです。犬にとってこんな理不尽なことはありません。                                                                      

「まって!待って!!」と言いながら、犬に引っ張られてついて行く飼い主。
「ゆっくり!ゆっくり!!」と言いながら、速足で犬についていく飼い主・・・。                 


犬の世界に曖昧はありません。犬にとって、人が何を言いたかったのか、何をさせたかったのか、飼い主が曖昧にしてしまうのです。それなのに、「言ってもできない。」と思うのです。                                                                       

「言ってもできない。」は、正しい日本語ではないと思います。「やる時とやらない時がある。」は、結局やらないということです。正しくは、「出来るまで教えなかった。」が本当だと思います。馬鹿な犬などこの世にはいません。                                                            


一貫性のない曖昧な人間を信頼しないのは、私達も犬も一緒です。いつも自分の行動と言葉に、責任をもって対処できる飼い主は、犬に色々なことを理解させるだけではなく、信頼を得る飼い主になれるのです。  

獣医師~西山ゆう子先生のブログから~     

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