月別 アーカイブ

HOME > Visse's Blog > アーカイブ > エッセイ: 2018年3月アーカイブ

Visse's Blog エッセイ: 2018年3月アーカイブ

犬を叱るということ②~罰について~

犬の学習は、

■行動を増やすか
■行動を減らすか

の2つになります。行動には、良い行動と悪い行動があります。
そして、犬の悪い行動を減らそうとするために必ず使われるのが、(嫌悪刺激)です。

罰と言うのは、犬が好ましくない行動をした時に、叱ったり、時には叩いたりして犬の「嫌がること」や
「嫌がるもの」を使って、その行動をすると「嫌なことが起きる」と学習させるために使われるものです。
犬が吠えた時に、缶を投げて驚かすというのも罰のひとつです。(まったく効果はありませんが…。)

罰は犬に痛みを与えたり、命令していうことを聞かせるために使うことが目的ではありません。
ただ、行動を止めるための一時的なブレーキとして使うのです。
言い換えれば、罰は一時的なブレーキでしかないということです。

善悪の概念と反省と後悔ができない犬に、罰だけでは犬に正しい行動を選択させることはできませんし、
正しい行動を学習させることもできません。犬は、学習する生き物です。
しかし、ほとんどの飼い主は、叱るだけで犬に学習する時間を与えません。

その学習とは、何回も何回も繰り返し、犬が正解にたどり着くまで根気強く教えなければならないのです。
そして、これは私が皆さんに※テニスを教えることと全く同じことなのです。


ここまでの話で、犬を叱ってはいけないということではありません。私も罰は使います。
しかし、罰を使ったら必ず犬に正解を教え、褒めて終わります。
叱りっぱなしにしないで、叱ることに責任を持ちます。

私が最も怖いのは、飼い主の「罰を与える行動がエスカレートしていく」ことです。
そして、時には犬の反抗心を育ててしまうこともあります。さらに、いつも叱ってばかりいると
※馴化してしまい、効果がなくなってしまうことです。もちろん、信頼関係は絶対に築けません。
 
しつけの基本は、叱って教えようとするのではなく、前述したとおり、犬が正解を覚えるまで
何回も何回も、根気強く教え学習させることです。そうして育てられた犬は、
飼い主の望むこと、望まないことを、きちんと理解できるようになるのです。
 
※テニス=テニスコーチ・元全日本テニスダブルスランキングプレーヤー
※馴化=何度もその刺激を受けてだんだん慣れてしまうこと。

450_[1].jpg

1

« エッセイ: 2018年2月 | メインページ | アーカイブ | エッセイ: 2018年8月 »

このページのトップへ