月別 アーカイブ

HOME > Visse's Blog > エッセイ > 横浜市の犬のしつけレッスン/犬を叱るということ~禁止のしつけ~

Visse's Blog

< 横浜市の犬のしつけ教室/お散歩レッスン~今日のわん子達  |  一覧へ戻る  |  横浜市の犬のしつけレッスン/お散歩の意味 >

横浜市の犬のしつけレッスン/犬を叱るということ~禁止のしつけ~

犬を叱るということ~ヴィッセのコラムから~

犬の学習は、

■行動を増やすか
■行動を減らすか

の2つになります。行動には、良い行動と悪い行動があります。

そして、犬のしつけには「スワレや」や「マテ」などの「動作を教えるしつけ」と、
犬が何か悪い行動をした時に、それをしてはいけないと教える「禁止のしつけ」のふたつがあります。
その悪い行動を減らそうとするために必ず使われるのが「」です。

罰とは、犬が何か好ましくない行動をした時に叱ったり、時には叩いたりして犬「嫌がること」や
「嫌がるもの」を使って、悪い行動をすると「嫌なことが起きるよ」と、学習させるために使われるものです。

犬が吠えた時に缶を投げて驚かしたり、無視するというのも罰ですが、
これらの方法を行っても、効果は全くありません。

罰は犬に痛みを与えたり、いうことを聞かせるために使うことが目的ではありません。
吠えることも含めて犬の行動を止めるために、一時的なブレーキとして使うものなのです。
ここでいう一時的なブレーキとは、「No!」や「ダメ!」「いけない!」と叱ることです。

しかし、善悪の概念と反省と後悔ができない犬を叱るだけでは、正しい行動を学習させることもできません。
罰はあくまでも、一時的なブレーキでしかないということです。

ただ、無駄吠えや飼い主を咬むなどの問題行動に対しては、それは本当にいけないことだと、
犬に伝わるまでしっかりと叱責する必要があります。☜ここが難しい

犬は、学習する生き物です。しかし、ほとんどの飼い主は、叱るだけで犬に学習する時間を与えません。
その学習とは、何回も何回も繰り返し、犬が正解にたどり着くまで根気強く教えなければならないのです。

ここまでの話で、犬を叱ってはいけないということではありません。
私も罰は使います。しかし、罰を使ったら必ず犬に正解を教え、褒めて終わります。
叱りっぱなしにしないで叱ることに責任を持ちます。

私が最も怖いのは、飼い主の罰を与える行動がエスカレートしていくことです。

ある生徒さんで、ラブラドールの雄が吠える度に、布団たたきで叩いて止めさせていた方がいました。
しかし、そのうち布団たたきでは効かなくなり、モップの柄で叩くようになりました。
モップの柄で効かなくなったら、次は金属バットになるのでしょう。

しかし、そうなる前にレッスンを受けてくれたので、もう叩くことなくその子の吠えは治りました。
犬に体罰を与えると、犬の反抗心を育ててしまうこともあります。もちろん、信頼関係は絶対に築けません。
さらに、いつも叱ってばかりいると※馴化してしまい、効果がなくなってしまいます。

「禁止のしつけ」の基本は、悪い行動を叱って減らそうとするのではなく、前述したとおり、
犬が正解を覚えるまで何回も何回も根気強く教え、良い行動を褒めて増やすことです。
そうして育てられた犬は、飼い主の望むことと、望まないことをきちんと理解できるようになるのです。
 
※馴化=何度もその刺激を受けているうちに、※刺激にだんだんと慣れてしまうこと。
※刺激=叱る、叩く、音、匂い、人、犬、車、オートバイ、触られる(ブラッシング・爪切り)物(掃除機など)
 


カテゴリ:

< 横浜市の犬のしつけ教室/お散歩レッスン~今日のわん子達  |  一覧へ戻る  |  横浜市の犬のしつけレッスン/お散歩の意味 >

同じカテゴリの記事

横浜市の犬のしつけレッスン/お散歩の意味

お散歩の意味~ヴィッセのコラムから~

犬は、どんな時に幸せを感じるのでしょうか?
みなさんは「犬の生きがいって何だろう?」と考えたことはありますか?

犬は好奇心のかたまりです。そして、狩猟動物である犬の好奇心は、探索する、追いかける、
破壊するという行動によって満たされます。ボールを追いかけるのは、獲物を追いかける本能であり、
ぬいぐるみの綿を取り出して破壊するのは、動物の内臓を引っ張り出す本能です。

警察犬や災害救助犬、麻薬探知犬たちが生き生きとして仕事をするのも、探索行動の探し当てた時の達成感から
得られる自分自身の喜びと同時に、飼い主の喜ぶ姿が犬にとっても幸せだからです。
では使役犬と違い、仕事を持たない無職の家庭犬にとって、幸せとは何でしょうか?  

それは、大好きな飼い主とのお散歩です。
犬にとって、大好きな飼い主と共に行動する散歩の時間は、1日のうちで最も楽しい時間なのです。

散歩に行くことで外の世界と繋がり、五感が刺激され心と体を育むことができるのです。
毎日お散歩に行く犬の表情は、生き生きとしています。その反対に、あまりお散歩に連れて行ってもらえない子は、
外での刺激が不足し、神経質で臆病な子に育ちやすくなります。

とくに、長時間のお留守番をさせられて散歩が不足している犬は、不安やストレスをため込み、
精神的に不安定な状態で毎日を過ごしています。それが、無駄吠えや噛みつきという行動に現れるのです。
問題行動の多くは、長時間のお留守番と散歩不足によるストレスなのです。

私の生徒さんでペットショップの店員さんや獣医さんに、
「お散歩は毎日行かなくても、飼い主の都合で行けば大丈夫ですよ」と言われた方が何十人もいます。
言われた方のほとんどが、小型犬の飼い主の方々です。

これは多分、犬を「家畜」として「飼う」ことを前提に言われているのか、
「お散歩」と「運動」の違いを理解できていないかのどちらかだと思います。

家畜ということであれば、お散歩は飼い主の都合で行きたい時に行こうが、ケージに閉じ込めて、
お留守番を長時間させようが理解できます。しかし、「家族」として「共に暮らす」のであれば、
豊かな生活環境を与え、愛犬の心と体を健全に育むことが、飼い主としての義務であり、責任ではないでしょうか?

その一番の義務と責任がお散歩だと私は思っています。
愛情とは「言葉」ではなく「行動」です。

散歩は、愛犬の心と体を健全に育み、飼い主と信頼関係を築く基礎作りです。
散歩は、犬が犬としての喜びを感じる、1日で一番大切な時間です。
ヴィッセが考える犬のしつけとは、毎日朝・夕のお散歩が土台として成り立つものと考えています。

横浜市の犬のしつけレッスン/無駄吠えについて

無駄吠えについて~ヴィッセのコラムから~

犬のしつけの問題行動の相談で、一番多いのが無駄吠えです。

犬が鎖に繋がれ庭で飼われていた昭和の時代に、無駄吠えという言葉はありませんでした。何故なら、吠えることで
番犬としての役割を果たしていたからです。庭で不審者に吠えて叱られる犬などいなかったことでしょう。

しかし、家族の一員として犬と一緒に暮らす時代になった今、番犬としての役割は終わり、
犬が吠える行為は、現在の家庭犬のしつけにおいて、最も困った問題行動として位置づけられようになりました。

「チャイムや音に反応して吠える」「気配を感じて吠える」「郵便屋さんや宅急便の人に吠える」など、
犬が吠えることには様々な理由があり、無駄に吠えているわけではありません。

また、毎日長時間のお留守番をさせられ散歩が不足している犬は、ストレスから慢性的に吠え続けることもありますが、これも理由があっての吠えです。そして、家の中での無駄吠えよりも相談が多いのが、散歩中の無駄吠えです。

散歩中に、自分の犬が他の犬に向かって吠えかかる時、相手に対して強気に吠えているようにも見えますが、
こうした他の犬や人に対して吠えて威嚇する犬たちに共通していることは、社会化不足だったり、
自分に自信がなく怖がりの犬ということです。

そして、散歩中の無駄吠えの背景には、犬自身が持つ恐怖心にあるのです。
「弱い犬ほど良く吠える」と、昔の人はよく言ったものです。

犬が通りすがりの他の犬や、人に吠えるようになるメカニズムを説明すると、以下のようになります。

① 向こうから犬が来た

② 犬は自分の方へ近づいてきていると思っている

③ すれ違いざまに吠えたら、
相手はこちらに近づかずに通り過ぎた

④ やったぁ! 追い払ったー!! 

このように恐怖心を感じ、怖がった方の犬が「警戒吠え」をしたところ、相手の犬が近づかなかったので、
吠えかかった犬は「自分が追い払った」と勘違いをしているのです。相手はただ通り過ぎただけなのですが、
結果的に、怖がった犬は「警戒吠えをすれば、怖い犬は近づかない」と学習します。

これは、郵便配達の人や宅急便の人たちに吠えることも同じで、彼らは犬が吠えた後に必ず立ち去るので、
犬は自分が追い払ったと思っています。そして、毎回郵便屋さんや宅急便の人が来るたびに吠えて撃退し、
負け知らずの連戦連勝を重ねた犬は強気になり、吠えるという行動がますます強化されていきます。☞ 負の強化

さらに、もうひとつ厄介なことがあります。それは、自分の飼い主も一緒に守ろうとすることです。
この原因の多くは、飼い主が犬に対して取り続けた間違った対応にあります。

間違った対応とは、犬を自分より先に自由に歩かせ、犬の行きたい方について行くことです。
恐がりの犬を飼い主より先に歩かせてしまうと、歩哨(見張り)としての役割を遂行し、犬を発見すると
すぐにロックオンして相手が射程距離に近づくと一気に吠えかかってしまいます。☞ 縄張り性攻撃行動


もうひとつは、「お友達でしょー」とか「怖くないよー」など、優しい言葉をかけてしまうことです。
吠えている犬に優しい言葉は「ご褒美」となり、褒められていると勘違いした犬は、もっと吠えるようになります。

「オヤツで気を引く」というのもありますが、これは犬が吠えるたびにおやつという「ご褒美」を与えているので、
犬は「吠えればオヤツがもらえる」と学習し、これも効果はありません。

また、飼い主は叱っているつもりでも、犬にきちんと伝わらないと、犬は飼い主が一緒に吠えていると思い、
どんなに叱ってもまた同じ場面で吠えてしまいます。結局、吠える度に叱るという飼い主の行動も強化されていき、
一生叱り続けるという結果になってしまいます。☞ これも負の強化

犬が吠えた後に止めさせることが正解ではなく、すれ違う時に吠えないことが正解なのです。

では、散歩中の無駄吠えはどのように対処すればよいのでしょうか?
以下、まとめになります。

~まとめ~

1.犬とすれ違うときは、飼い主の前を歩かせずに、必ず犬を横につけて管理する。
2.犬とすれ違う際は、名前を呼んでアイコンタクトを取りながら歩く。
3.ベンチなどで休んでいて犬が近づいて来たときは、「待って」をかける。
4.日常生活で行う3つの事を実践する。

1. と 2.の犬とすれ違う時の最悪の対処は、犬を座らせて相手が通り過ぎるまで「待て」をさせることです。
間違いではありませんが、これは飼い主も犬もその度に緊張してしまい、散歩そのものが楽しくなくなります。
参考までに1~3の対処法を、「対立行動分化強化」と言います。

4.については、ヴィッセのレッスンを受講しないと分かりませんね?!
一応、企業秘密なのでここでは割愛させて頂きます。

いずれにしても、無駄吠えの矯正のポイントは、犬が吠えてから対処しようとするのではなく、
常に先手を打って吠えさせないこと」につきます。後手に回ると、スイッチを切ることがとても難しくなります。
前述した3つの強化法を繰り返し学習させ、自分の犬に吠える機会を与えない様に、根気よく犬に学習をさせれば、
無駄吠えは必ず改善します。犬の無駄吠えが改善するかどうかは、飼い主次第なのです。


横浜市の犬のしつけレッスン/人生に遅すぎるということはない。

~2017年8月3日のブログから~


先日、万葉の湯の帰りにカップヌードルミュージアムの前を通ったら、いろいろな言葉がタイルに埋め込まれていました。その中でもっとも気に入った言葉がこれです。テニスコーチになりたくて、テニスを始めたのが23歳の時、ドッグトレーナーになりたくて訓練所で勉強をはじめたのが41歳の時。

そして、絵本の世界を通して犬のしつけを世の中に広めたいと思い、絵本作家になりたくて絵本の勉強をはじめたのが59歳の時。気がつけば還暦を迎えてしまった。まだまだ絵本作家になれたとは言えないが、残り20年?! これからもこの言葉を胸に刻んで生きていきたい。

「家族を愛するすべての大人へ」に次ぐ2作目、「世界一だいすきなあなたへ」の動画ができました。トップページからご覧下さい。

IMG_6191-thumb-500x375-2788[1]-thumb-500x375-3331[1].jpg


横浜市の犬のしつけレッスン/断尾は必要?

319451_329623863796135_1608155006_n[1][1].jpg
2013年~3月16日の投稿から~
 
今朝、いつも散歩に行く臨海公園で会ったコーギーです。本来であれば、こんな立派な尻尾がついています。動物愛護精神の意識が高い欧州では、断尾・断耳を禁止する法律が北欧を中心に広がり、現在では以下の国々が断尾を禁止しているそうです。
 
ノルウェー、スイス、ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルグ、デンマーク、フィンランド、オランダ、オーストリア、ベルギー。
 
日本にも「動物の愛護及び管理に関する法律」いわゆる「動管法」というものがあり、この中に基本原則として、
 
「第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」と書かれてあります。
 
この文面を見る限り、断耳や断尾などの行為は、十分この法律に反しているのではないでしょうか。いつの日か日本でも、断耳や断尾が法律で禁止される時代が来ることを願ってやみません。
 

マウンティングを許すと、犬が飼い主よりも上になる!?

          002 (2).JPG

「マウンティングを許すと、犬が飼い主よりも上になる!?」
 
画像は、大治郎が僕に思いっきりマウンティングをしている姿です。マウンティングは、優位性を示す行為だから許してはいけないと、大抵の訓練士の方やドッグトレーナーたちが唱えているので、飼い主さんもそう思われている方が多いのではないでしょうか?
 
優位性を示す行為というのは間違いではありませんが、犬のマウンティングは「遊び」の一環として行われることがほとんどです。僕が大治郎に背中を向けると、大治郎は「待ってました!」とばかりに、ご覧のようにマウンティングを仕掛けてきます。それを見た妻が同じように背中を向けても、大治郎は妻には絶対にマウンティングをしません。多分、大治郎にとって妻は遊び相手ではないのか、恐れているのかのどちらかでしょう。
 
一応、ヴィッセでは、お散歩で他の犬とあいさつをさせた時にマウンティングをしたら、やめさせて下さいと教えています。なぜかと言えば、自分の犬が他の犬にマウンティングされることを、不快に思われる飼い主の方がいるからです。しかし、ロングリードに付け替えて、僕の生徒さん同士で犬達を遊ばせたときに、マウンティングをしてもその時は放っておいて下さいと教えています。なぜなら犬同士で遊ぶときは、犬が犬から学ぶ大切な時間だからです。
 
15年ほど前、あるしつけ教室のパピーパーティに見学に行ったとき、マウンティングした子をトレーナーが思いっきり叱っていました。理由はマウンティングを許すと、攻撃性が育つからということでしたが、このトレーナーは犬同士で学ぶチャンスをつぶしてしまったと言えるでしょう。なぜなら、マウンティングをされた子がもし嫌だったら、自分でしっかりと「拒否」することが大事なのです。そして、可愛そうなことにその叱られた子犬は、トレーナーのあまりの剣幕に、椅子の下に隠れて怯えていました。

 

以上、マウンティングについて書かせて頂きましたが、決してマウンティングを推奨しているわけではありませんので。また、タイトルのようなことはありえないので安心して下さい。

※両手で僕の腰をしっかりと抱え、一生懸命マウンティングをしている大ちゃんが可愛い! ☜ 親バカ


このページのトップへ