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人生に遅すぎるということはない

久しぶりのエッセイです。先日、万葉の湯の帰りにカップヌードルミュージアムの前を通ったら、いろいろな言葉がタイルに埋め込まれていました。その中でもっとも気に入った言葉がこれです。テニスコーチになりたくて、テニスを始めたのが23歳の時、ドッグトレーナーになりたくて訓練所で勉強をはじめたのが41歳の時。

そして、絵本の世界を通して犬のしつけを世の中に広めたいと思い、絵本作家になりたくて絵本の勉強をはじめたのが59歳の時。気がつけば還暦を迎えてしまった。まだまだ絵本作家になれたとは言えないが、残り20年?! これからもこの言葉を胸に刻んで生きていきたい。

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ゴールデン・レトリーバーの乳児咬傷事故は、なぜ起きたのか。

先日、八王子で牡のゴールデンが乳児を噛み殺すという痛ましい事件が起こりました。「どうしてこのようなことが起こったのか」ということについては、すべてが推察の域になりますが、二度とこのようなことが起こらないように願いを込めて、これ迄の僕の経験を元にお話ししたいと思います。
 
今回の事件は、「情動行動」が引き起こした結果だと考えています。普段は温厚な人が「かっとなって人を殺してしまった」というのも、この情動行動です。ある方が「狩猟行動によって引き起こされたものではないか。」とコメントされていましたが、狩猟行動は、単に殺すことを目的としたものではなく、「捕食する」という「生得的欲求」によるものなので、僕にはしっくりきません。

また、東京大学大学院獣医動物行動学研究室の、武内ゆかり准教授(動物行動学)は、「赤ん坊のミルクの匂いを、食べ物と勘違いした可能性が考えられる。」と示唆しておられますが、これもしっくりきません。いずれも否定をしているのではなく、しっくりこないだけです。どんな可能性も否定は出来ませんから。

情動 【じょうどう】『恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもの

情緒ともいい、感情の一種。急激に発生し、おおむね短時間で消滅すること。
また、きわめて激しい心身の変化を伴うことによって、継続的かつ微弱な感情である気分とは区別される。
 
そして、なぜ「情動行動」が引き起こされたのか、という理由については、史嶋 桂氏が自身のブログで言われている、(日本大学農獣医学部卒・日本応用動物昆虫学会員・国立環境研究所協力研究員)

「普段から祖父母によってとても可愛がられていたことは想像に難くない。そこにもっと祖父母が可愛がる彼らの孫と言う存在が連れてこられた。女児は今までも何度か祖父母宅に連れてこられていたが、近頃ハイハイを始めたばかりだという。おそらく犬の目前で孫を巡って、毎回女児を大歓迎するような振る舞いが繰り返し見られたのではないだろうか?犬からしたら今まで自分が独占していた飼い主の愛情が、自分ではなく女児にむけられたと感じられた可能性もあるだろう。」

という部分が、これまでに100数頭の咬み犬を扱ってきた経験上、やはりいちばんしっくりくるのです。というのも、100数頭のうちの攻撃行動の中で、多頭飼いにおける攻撃行動、いわゆる喧嘩が10例ほどあります。いずれも牡✕牡、雌✕雌で、異性同士の喧嘩はゼロです。牡✕牡の中には親子もいました。

そして、必ず攻撃は先住犬が仕掛けます。(僕がレッスンをした限りです)何故なら後から来た犬が「気にくわない」からです。これらの喧嘩の元となっている動機は、牡・牝ともに「序列意識」と「愛情の奪い合い」です。当然本気で殺そうとしますから、もし大型犬と小型犬の喧嘩であれば、小型犬はひとたまりもないでしょう。今回は喧嘩の相手が犬ではなく、人間の赤ちゃんだったと言うことでしょうか。

また、レッスンを受けられた飼い主の方々が共通して、「今まではなんともなかったのに、突然喧嘩が始まった」と言われます。しかし、よくよく話を聞いてみると、「小さな小競り合いは前から合った」と全員の方が言われます。問題行動のすべてにはプロセスがあります。残念ながら、それが将来、本気の喧嘩に発展していくとは、なかなか想像できないというのが普通の飼い主さんです。なぜなら、経験したことがないからです。

以下は、僕が生徒さんに渡しているテキストの一部です。

犬の感情の種類 ※感情の種類には、僕がこれまで見てきた犬から感じた種類もあります。
 
「不安」「恐怖」「喜び」「怒り」「哀しみ」「楽しみ」「警戒」「苦痛」「焦燥」 
「卑下」「嫉妬」「失望」「欲求不満」「我慢」「忍耐」「共感」「猜疑心」「期待」


1.不安や恐怖は、生得的なものに加え、条件づけられた学習感情です。
2.不安や嫉妬が高まると怒りに発展し、さらに攻撃行動へと移っていく。
3.嫉妬は、優越感、憎悪に対する感情であり、愛情を奪われる危機的競争意識。

4.欲求不満は、「自傷行為」 「無駄吠え」 「攻撃行動」などの代替行動として出現する。
5.我慢や忍耐は、トレーニング、しつけによって助長され、コントロールすることができる。
6.犬の感情は、飼い主の感情に同調し、共感する。
 
もし、これが仲の良い友達夫婦に赤ちゃんを預けて起きた事件であれば、「大型犬のいる家に赤ちゃんを預けるなんて預ける方が悪い。犬なんだから何が起きるかわからないのに。」という意見が大勢を占め、シンプルな結論になるような気がします。預かったのが祖父母だったということが、この問題を複雑にしているようにも思えます。
 
祖父母にとって、赤ちゃんは可愛い孫であり家族なのですが、犬にとって赤ちゃんは、家族の一員ではなく祖父母に愛情を奪われる危機的存在だったのかも知れません。序列意識による攻撃行動だったのかも知れません。僕の友人の女性のトレーナーがこの件について、「赤ちゃんと犬」より「孫と犬」のほうが、私が見てきた中では、犬のストレスが強いような気がします。と言っていました。
 
僕が今回の不幸な事件で知って欲しいことは、犬にも我々と同じ心があり感情があるということです。単純に、「犬だから何が起こるかわからない」ということで片付けたくはありません。そして、亡くなった赤ちゃんのご冥福をお祈りすると共に、ご家族、祖父母の方々に心よりお悔やみ申し上げます。

横浜市の犬のしつけレッスン/断尾は必要?

2013年~3月16日の投稿から~

今朝、いつも散歩に行く臨海公園で会ったコーギーです。本来であれば、こんな立派な尻尾がついています。動物愛護精神の意識が高い欧州では、断尾・断耳を禁止する法律が北欧を中心に広がり、現在では以下の国々が断尾を禁止しているそうです。

ノルウェー、スイス、ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルグ、デンマーク、フィンランド、オランダ、オーストリア、ベルギー。

日本にも「動物の愛護及び管理に関する法律」いわゆる「動管法」というものがあり、この中に基本原則として、


「第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」と書かれてあります。


この文面を見る限り、断耳や断尾などの行為は、十分この法律に反しているのではないでしょうか。いつの日か日本でも、断耳や断尾が法律で禁止される時代が来ることを願ってやみません。

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お散歩について~アニマルコミュニケーター Yoshieさんからのエッセイ~

02-thumb-300x450-1253[1].jpg「家庭犬しつけ教師養成講座」卒業生で、アニマルコミュニケーターとして活躍されているYoshieさんから、お散歩についてのエッセイを頂きました。以下、Yoshieさんのエッセイです。

「ペットの気持ちを知りたい」「もっと深く理解したい」との理由で、アニマルコミュニケーションをご依頼される飼い主さんがほとんどですが、犬たちの気持ちの中で、飼い主さんの誤解が多いのが「お散歩」について、です。

「うちの子は、あまりお散歩が好きではないみたいないんです」「散歩へ行ってもすぐに帰ろうとします」
 
飼い主さんから、こういったお話をよくお伺いします。
実際に、その子の気持ちを尋ねてみると

「外の世界は怖いものがたくさんあるの」
「他の犬が僕をバカにするんだ」
「周りは敵ばかりだから、ママを守らなくちゃいけないんだ!」と伝えてくることがあります。

これらは、未知のものやこれまでの経験による不安感によるもの、他の犬との関わり、必要以上に必死になってしまう、とそれぞれに理由があります。

それらをそのまま鵜呑みにして終わりにするのではなく、
根本原因を知り、お散歩の楽しさを教えてあげることが大切です。
 
また、「ママは忙しそうだから早く帰った方が喜ばれるの。いつも疲れてるし、迷惑をかけたくないの」「一緒にお散歩をしていてもママは全然楽しそうじゃなくて・・・」と、飼い主さんの気持ちを推し量り気遣う子。「あっちへ行っちゃダメ、こっちもダメって、怒られてばっかりでつまらない」と、いう子もいたりします。
 
犬にとって、お散歩は飼い主さんとの信頼関係や絆を育むのにとても大切な時間です。探索や冒険にワクワクしたり、外の世界で大好きな飼い主さんと協力しあうことで互いの信頼関係を築くだけでなく、五感を刺激し、自然のエネルギーや地球からのエネルギーを取り込むことができます。
 
また、運動によって筋肉をしっかりと使うことで病気の予防、免疫力を発揮しやすい身体作りができます。排泄のためだけのお散歩や、義務のように歩くお散歩ではなく、飼い主さん自身も風や土の匂い、太陽の光、自転車の音、人のざわめき、さまざまなものを、その子と一緒に感じること。
 
公園などで、ゆっくり匂いをかがせてあげたり一緒に走ったり、探検したり、お散歩の楽しさや喜びを、一緒に探してみること、共有することがその子にとっての喜びとなり、幸せに繋がっていきます。

この世界でまだ知らないこと、今、この世界にあるものを、飼い主さんがたくさん教えてあげてほしいと思います。そうした一つ一つの経験が、その子にとっても大切な宝物となっていきます。人も家の中にずっと篭っていたら、息が詰まってしまったり、心も身体も病んでいってしまうように、犬たちも同じです。

「年をとってるから行かなくてもいいかと思っていました」
「病気なのでお散歩は行かない方がいいかと思っていました」

と言われる飼い主さんもいますが、お散歩に行かれなくなったことで、天真爛漫だった子が神経質になったり、自尊心が著しく低くなってしまっう子もいます。

たとえ自分で歩くことができなくても、病気であっても、バギーなどに乗せる等(体調をみながらできる範囲で)工夫をして、大好きな飼い主さんと一緒に外の世界を楽しんだり、喜びを感じることで、免疫システムに燃料を与え回復の力となることもあります。

それほど、犬たちにとって「お散歩をする」ということは、大切なことなのです。

もし、お散歩のやり方がわからなかったり、お互いにお散歩が楽しめない、ということがあれば、必ずどこかに原因があるはずです。ひとりで抱え込まず、ぜひ相談してください。
 
アニマルコミュニケーター Yoshie
http://www.bobby-g.com/animal/


横浜市の犬のしつけレッスン/お散歩の意味~あなたの犬は幸せですか?~

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犬の幸せとは何でしょうか?
犬はどんな時に幸せを感じるのでしょうか?

犬は「好奇心」のかたまりです。その好奇心の先にあるものは「達成感」です。そして、狩猟動物である犬の好奇心は、とくに「探索する」「追いかける」「破壊する」という行動によって満たされます。
 
ボールを追いかけるのは、獲物を追いかける本能であり、ぬいぐるみの綿を取り出して破壊するのは、仕留めた動物の内臓を引っ張り出す本能です。
 
麻薬探知犬や災害救助犬、警察犬たちが生き生きとして仕事をするのも、「探索行動」の探し当てた時の達成感から得られる自分自身の喜びと、同時に飼い主の喜ぶ姿が犬にとっても幸せだからです。

僕が小学生の頃、友達と探検ごっこをして硬式野球のボールを見つけた時の興奮は、今でも忘れることができません。人も犬も何かを達成することで、喜びを得られるように神様がインプットしています。

探索行動以外では、フリスビーやボールを追いかけるなどの
狩猟行動」は、いっそう犬の本能を掻き立てることができます。そして、その達成感は、飼い主と共有できた時、何倍もの喜びとなりこの上ない幸せを犬は感じるのです。

では、使役犬と違い仕事を持たない無職の家庭犬にとって、幸せとは何でしょうか?
それは、大好きな飼い主とのお散歩です。犬にとって大好きな飼い主と共に行動する散歩の時間は、
1日のうちで最も楽しい時間なのです。

散歩に行くことで外の世界と繋がり、五感が刺激され豊かな心を育むことができるのです。
毎日お散歩に行く犬の表情は、生き生きとしています。逆に散歩をしない子は、
外での刺激が不足し、神経質で臆病な子に育ちやすくなります。

とくに長時間のお留守番をさせられて散歩が不足している犬は、ストレスをため込んでイライラしています。
それが、無駄吠えや噛みつきという行動に現れるのです。
問題行動の多くは、長時間のお留守番と散歩不足によるストレスです。

私の生徒さんでペットショップの店員さんや獣医さんに、
「お散歩は毎日行かなくても、飼い主の都合で行けば大丈夫ですよ」と言われた方が何十人もいます。 
言われた方のほとんどが、小型犬の飼い主さんですが、

これは多分、犬を「家畜」として「飼う」ことを前提に言われているのだと思います。
家畜ということであれば、お散歩は飼い主の都合で行きたい時に行こうが、
ケージに閉じ込めてお留守番を長時間させようが構わないでしょう。

しかし、「家族」として「共に暮らす」のであれば、豊かな生活環境を与え、愛犬の心を育むことが
飼い主としての義務であり、責任ではないでしょうか? その一番の義務と責任がお散歩だと私は思っています。
朝は時間がなくてお散歩に行けないというのは、理由にはなりません。
 
散歩は、愛犬の心と体を健全に育み、飼い主と信頼関係を築く基礎作りです。
散歩は、犬が犬としての喜びを感じる、1日で一番大切な時間です。
ヴィッセが考える「共に暮らすためのしつけ」とは、毎日のお散歩が土台としてあって成り立ちます。
 
犬にとって、飼い主との散歩は生活のすべてです。 
挑戦すること、協力すること、達成すること、そして、元気に走り回ること・・・
犬の一生は、毎日が夏休みなのです。 

横浜市の犬のしつけレッスン/褒めてしつけるとは?

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先日、無駄吠えのカウンセリングで「犬が吠えた時には叱ってますか?」という質問に対して、「本に叱ってはいけないと書いてあったので叱っていません」という答えが返ってきました。

いまだにしつけと訓練、トレーニングが混同されています。もし、私が犬に持ってこいや、フリスビーなどを教えたくてトレーニングをする場合は、モチベーションを大切するので絶対に叱りません。

なぜなら、叱って上達することはありえませんから。人にテニスを教える時も同じです。トレーニングをする時は、犬の希求性が大切なのです。出来ないからといって叱ると、モチベーションが下がり、脳が覚えることを拒絶してしまうのです。

しつけとは、犬も人間も「やってもよいこと」と「やってはいけないこと」を教えることです。犬が周りに迷惑をかける行動をした時は、それはいけないということが伝わるようにきちんと叱り、止めさせなくてはなりません。
 


しつけの本には、犬が吠えた時は「無視」して下さいと書いてあることがありますが、
書いた人は、周りやご近所の迷惑という事を考えた上で書いているのでしょうか?

ある哺乳類動物の研究でも、親にきちんと叱られることに愛情を感じ、
叱ってくれる親にすがろうとすることが認められています。

ただ、反省と後悔ができない犬をただ叱るだけでは、犬は好ましくない行動を
どう改めればよいかはわからないのです。まして叱って犬がお利口になるなら誰も苦労しません。

しかし、それでもあなたの犬は、どんなに間違ったことを叱られて正解を教えてもらえなくても、
あなたに変わることのない永遠の愛情を向けてくれるのです。

どちらにしても、善悪の概念がない犬を叱ることは、犬にとっては理不尽な事ばかりだと私は思っています。
そして、たとえあなたが些細なことで短気を起こして叱ったとしても、私はそれでいいとも思っています。
 
なぜなら、犬はあなたの「家族」であり、子供なのですから。
家族であれば、ちょっとしたことで親子げんかも兄弟喧嘩も、夫婦喧嘩もするでしょう。
でも、喧嘩をしてこそ家族なのです。

あなたが些細なことで愛犬を叱って、それが理不尽なことだったなーと、後々思われることもあるでしょう。
でもそれでいいのです。なぜなら、いつか来る別れの日に、あなたは愛犬にきっとこう謝るからです。

「ごめんね・・・あの時あんなことで叱って・・・」と。

それでも犬は、そんなことさえ覚えていないでしょう。
その別れの瞬間、犬にあるのは楽しかった思い出と、あなたに対する感謝だけなのですから・・・。
 
そして、これだけは覚えておいてください。
 
どんなに頑張っても、犬たちが私たちに向ける愛情には勝てないということ。
犬たちは、常に私たちに話しかけ問いかけてくれているということ。
どんなに叱られても、あなたの愛犬はあなたのことが大好きだということを・・・。
 
最後に、盲導犬訓練士 多和田 悟氏の言葉を紹介します。

【Noは教えなければならないが、Noで何かを教えることはできない。】

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